世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密
世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密 / 感想・レビュー
佐島楓
穂村さんの短歌に山田航さんが歌論を付記し、さらに穂村さんが解説を加えるといった趣向の作品集。歌の謎解きに答え合わせのような一種独特の本となっている。穂村さんの短歌に一定の傾向があること、他者に読まれるという行為で起こる化学変化など、さまざまな要素が詰まっていて大変面白かった。
2020/01/26
ふみ
穂村弘を初めて読んだとき、鈍器で殴られたような気がした。これは繊細かつ丁寧なネタばらし書籍。出会ったのが今でよかった。じゃないと鈍器の重量が消えてしまう。
2017/06/05
ゆにこ
普段は短歌を自分なりの解釈で読むけれど、山田さんの批評とそれに対する穂村さんのコメントがあるので、どんな意図で詠まれたものなのかが分かって面白い。
2014/05/05
Y
穂村弘はエッセイから入ったけれど、どのエッセイも面白くて全部読みつくしてしまった。そのうち短歌にも興味をもつようになって、全然興味のなかった短歌を読むほどになって、今では穂村弘以外の作家でも傑作と呼ばれるような作品が集められたような本は読むようになった。だけど、一つ一つの短歌の解釈を自分は短歌をただ読んだだけでできるわけではない。意味はわからないまでも好きだと思う短歌がいくつかあった。山田氏の解釈によってより好きになった。穂村弘の短歌を好きだと思った。
2017/07/12
にゃんこ
【図書館】 なんだか、すごい人なんだな〜と。 それに気づいた事が、一番の感想です。 短歌を読んで、なんとなく分かるものもあれば、全然チンプンカンプンもあり…。でも、山田さんのとてもわかりやすい解説で「なるほど‼︎」ってなった途端に、本人…穂村さんのコメント見て、また違うチンプンカンプンの世界に突入‼︎ …そんな繰り返しでした(笑) 穂村さんの世界観は、私には到底理解出来ないし、短歌も、好きだけど、こんな風にはきっと作れない。 でも、すごい人だし、すごい歌だっていうのは、感覚として感じました。
2014/10/07
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