ディスコ探偵水曜日 上
ディスコ探偵水曜日 上 / 感想・レビュー
yoshida
濃密な世界観を持つミステリ。迷子専門の探偵、ディスコ・ウェンズデイ。ある事件で探した6歳の梢を引き取る。梢に異変が起き、ディスコは事件に巻き込まれる。物語に入り込むまで時間を要す。事件が動き出すと一気に引込まれる。構成する要素が複雑であり、繰り返し読まないと理解出来ない部分もある。それを忘れさせる程の濃密さがある。上巻のラストは衝撃的すぎる。回避出来なかったものかと思う。なので、すぐに下巻を読み始める。舞城王太郎さんの作品でも最長だと思う。読む人を選ぶかも知れない。だがこの舞城ワールドを読まずにおれない。
2021/07/04
藤月はな(灯れ松明の火)
アニメ『ID:INVADED』を観て無性に再読したくなり、図書館が開くのを待って再読。高校生の時の読んだ時は余りのエログロさ、改行が殆どない会話の羅列、独特すぎる人名、頭を音声で殴りつけるようなフォント使いに辟易した思い出があります。再読すると第五奇書×SFのようなパワフルでダイナミックさと真摯な愛と祈りに満ちた作品だと気づき、ワクワクが止まらない!後、「ドグマ堕ち=イド嵐」の原理や探偵による「この世界には全てに意味がある」の台詞がここで提示されていたとは!『ID:INVATED』の骨子は既にあったのか。
2020/04/05
MICK KICHI
期せずして、読み始めと読み終わりが水曜日になった。別の文脈が入り込んでいるらしい… 運命か、あるいは強固な意思の相互かな… なーてね、ディスコ危うし。
2020/05/06
さっとる◎
【大長編祭】もう第5の奇書はこれでいいのでは⁉天才舞城キレッキレの四次元本。タイトルは?「ディスコ探偵水曜日」。迷子専門探偵ディスコは活躍するか?ほぼ否。それでも主人公はあくまでディスコ・ウェンズディ。世界とは?かつてテーブルだった。その頃世界は本当にテーブルだったんじゃ?疑い始めて初めて地球は球となる。人の意識は世界の形を変える。他人がいて常識がつくられる。世界が縛られる。全て無駄なことなんてない。愛も世界も推理も終わりも始まりも何もかも過剰な新世界で自ら踊り始めたディスコから、目が離せない。
2017/01/20
がらは℃
怒濤の勢いで突き進んで行く、ディスコ・ウェンズデーの物語。とんでもないスケール、いや想像の斜め上をいくスケールの膨大さ!物語はまだまだこれから、どう展開していくか予想もつかないなあ。とげとげ豚がなんとも印象的。
2011/01/04
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