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ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

作家
舞城王太郎
出版社
新潮社
発売日
2008-07-01
ISBN
9784104580040
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ディスコ探偵水曜日〈下〉 / 感想・レビュー

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yoshida

圧倒されながら、そして理解しきれぬまま読了。下巻は更にスケールと言うか次元が変わってくる。緩慢に腐りゆく世界。その根源を是としないディスコの方舟。ディスコは小枝と腐りゆく世界で攫い続けるだろう。舞城王太郎さんの作品は独自の世界観を持ち、展開も想像がつかない。この長編はその最たるものではないか。この観念や世界観を生み出す舞城王太郎さんの想像力に感服する。実際、読了する直前まで予想しない展開があり感嘆した。水星Cが登場した時は、ここまで活躍するとは思わなかった。最後の一文がまた良い。圧倒され続けた読書時間。

2021/07/10

MICK KICHI

推理、SFを通り過ぎて壮大な観念小説まで行き着いた傑作。あまりに膨大なイメージの氾濫に圧倒される。失踪した子供の捜索専門の探偵ディスコ・ウェンズデイ、保護したはずの娘の奇妙な行動を発端とし、奇怪な殺人事件に遭遇し、果ては宇宙構造論スケールのストーリーに発展する。作者の既発表作品との関連を仄かし、神話、数学、宇宙論まで展開する。 敢えてチャラい表現でケムに巻くレトリック、本質に近づけたと思わせて、回避する焦らし技巧。すこぶる面白い読書体験を味わえるが、拒絶要素頻繁の為取り扱い注意。

2020/05/16

さっとる◎

【大長編祭】のうみそフル稼働。理解した…いややっぱりわからん!を繰返す。世界はどうなっている?人の意識が世界を作る。宇宙は?時間は?膨らむ宇宙は折り返し、→膨張/膨張←。終わりは始まりで。私の中に流れる時間。その方向は速さは?自分で決めてしまえば時間が逆流する世界にだって行ける!意識とは倫理とは世界とは時間とは、愛とは悪とは弱いとは守るとは。内なる混沌(カオス)を作品(エンタメ)に。これだけ突き抜けられる才能に憧れる。そして名言多数。泣いてなんかない、でもひたすら何かを振り絞って、自分を大事に踊り続けろ!

2017/01/26

がらは℃

ジャンルは、ミステリー?、SF?、それとも純文学、、、?いやディスコ探偵水曜日かなあ。悪意とは誰かが戦わなきゃいけないし、悪意の無い世界を得るために抗わなきゃいけない。そんな事ができるのか?無理かもしれないけど、何か答えは見つけることは出来るかもね。

2011/04/17

そうたそ

★★☆☆☆ 相当な大作にして、中身もページ文字がぎっしりのモリモリな内容。第五の奇書とも言われるのがよく分かる複雑にして難解な作品であった。正直なところ、理解できる部分がきたと思うやいなや、すぐにまた放っていかれ理解の出来ぬところになるというような感じであり、大体のレビューを見てもそんな感じなのだが、それでも面白いという声が多い。どうも自分には舞城さんの文体ははまらぬらしい。下巻に至ってはハードSFの様相を呈しており、更によく分からない。好き嫌いが大きく分かれる作品であろう。

2017/12/29

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