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重力ピエロ

重力ピエロ

重力ピエロ

作家
伊坂幸太郎
出版社
新潮社
発売日
2003-04-20
ISBN
9784104596010
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重力ピエロ / 感想・レビュー

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mura_ユル活動

伊坂さん3作目。友人から借りてから火がついた感じ。3作の中で一番良かった。遺伝子や壁画、ネアンデルタール人などの知識も。中盤は「今思えば‥あの時の‥」連発で少し間延びしてた。前作・前々作のカカシや黒澤は出てきた。伊藤も。春がいつ変貌をするか(しそうな感じ)で不安だったけど、そうならず暖かい感じになってよかった。長男なのでやはり弟の春が気になる。家族って良いなあ。お互いを思う気持ち、笑うタイミング。小学生の時のサーカス「楽しそうにしてれば、重力は消える」、重力は人生での重い出来事に例えているのかなあ。

2012/11/29

えむ

仙台市内で起きる連続放火。その付近にはグラフィティーアートが描かれていることに春は気づき、泉水(兄)とともに謎を追う。しかし、事件は春の本当の父に関係したものであった。井坂氏5冊目読了。「ラッシュライフ」を読んでおいてよかった。この本自体はすんなり読めました。異父兄弟、それも強姦されて生まれてきた春という設定に驚きでしたが、更に結末も葛城が死にその犯人が警察に捕まらないというのにもビックリ! でも最後に清々しさが残った。8132

2014/04/18

mikea

伊坂 幸太郎さん初めて読みました。サクサク流れる文章は重いテーマを感じさせませんでした。読み進めるうちにこの人がこう・・・と予測はついたものの、ちょっと哀しい。ラストは、真実を知っていても何も追求しない、懐の深いかっこいいお父さんに救われたと思う。

2009/11/19

きむこ

再読。冒頭の『春が2階から落ちて来た』(←これ名言)でぼんやりあらすじを思い出したが細かくは見事に忘れていたから新鮮に楽しめました。複雑な家族の事情。悪い奴が誰かはわかる。けれど正解はわからない。父も母も兄弟もみんな苦しんで出した答え。哲学的な言葉遊びで会話が進むからか、暗くなりすぎない伊坂節でちょうど塩梅。面白かったです♬★5

2022/07/12

クリママ

たくさんの軽いの会話やユーモアに彩られているシリアスな物語。最強の兄弟、素敵な両親であるのに、なぜ、そこまでしなければならないのか。そうしてしまうのか。ピエロは楽しそうな顔をして、空中ブランコを飛ぶ。でもやっぱり重力はあるのだ。2階から落ちるように。伊坂幸太郎は好きな作家で、これで15作品目だ。でも最近読んだ2冊は挫折し避けてしまっていた。軽いタッチで胸の中に入り、そして考える。読んでよかった。

2017/02/11

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