オー!ファーザー
オー!ファーザー / 感想・レビュー
kishikan
いろんな人の小説を読んでいると、読んでる最中、読後の感じ方も色々。読み始めから引き込まれ、ハラハラ・ドキドキ面白くてたまらないもの。感動して思わず涙してしまうもの。その反対に、読んでる最中はなんとも思わないけれど、読み終えしばらくたってジワーっとくるもの、様々。この「オー!ファーザー」は僕にとっては後者。4人の父親を持つ高校生という設定が奇抜すぎて、伊坂さん流の言い回しの巧みさとか、事件の面白さがピンとこなかったけれど、読後しばらくしてからジワーっと心に響くんですね。こういう小説を傑作というんだろうなぁ。
2012/12/13
とも
伊坂さん得意の言葉遊びが随所に見られ、伊坂さん好きの自分としては終始ニヤニヤしっぱなし。父親四人の個性も分かり易過ぎる位に際立ち、由紀夫の可愛いツッパリも読んでて微笑ましかった。不満な点はないけど、でも、前回読んだのが「モダンタイムス」や「魔王」だっただけに、この「オー!ファーザー」は内容が軽く感じちゃって… 言葉の掛け合いや、言葉選びのセンスは流石なんやけど、もうちょい重い伊坂さんを次は読もっと。
2017/12/22
ダイ@2019.11.2~一時休止
巻き込まれ体質の主人公に対し、四人の父親の役割分担がいい感じ。でも母の存在感なさすぎ。
2014/05/26
よこしま
伊坂さん2作目。映画化されると知り読んだのですが、最初は4人も父親がいるって映画のサイト観て笑いました。いやいや、由紀夫はこの4人の父親に深く愛されていてるし、由紀夫もいいが父親たちが実に好い!二股越えて四股されても尚且つ妻と別れたくないので、一緒に暮らすのも理解できます。本来ならば嫉妬だけでなく意見の食い違いだけでも喧嘩するのに、平和に麻雀をし、役割分担もお見事。由紀夫が飛んだ災難に遭いましたが、同級生の多恵子ふくめ救出が素晴らしかったです。疑問が残ったのは、鱒二は富田林からの仕打ちどうだったんだろ。
2014/04/30
エンブレムT
かなりニヤケつつ読了!立て続けに起こる事件、巻き込まれるどれもが本人の責任じゃなく『とばっちり』という理不尽な状況なのだが動じない高校生の由紀夫。さすが、『生まれながらに父親が4人』という家庭で育ったスクランブルに慣れきった少年。魅力溢れる父親達にいろんな方面で日々鍛えられてるだけのことはある!彼の溺愛されっぷりを見るに、母親からは強力な愛され遺伝子を受け継いでるのは確実だよね!!・・・母、謎に包まれたままだけど(笑)・・・いろんな意味で、伊坂作品の醍醐味を堪能できる作品でした。
2010/04/18
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