3652: 伊坂幸太郎エッセイ集
3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 / 感想・レビュー
らったった
著者10年分の思いがぎっしり詰まったエッセイ集です。小説家の方は自分のことを平凡なやつといっていますが、そんなことないと思います(^^)また、新しい作品期待しています(*^^*)
2014/06/02
hiro
エッセイが苦手という伊坂さんの「十周年のエッセイ集」。この本を読んで伊坂さんについてわかったことは、①自分のことを出不精、小心者、心配性だと思っている。②映画、音楽が大好き。③初めて行った外国は、あの‘ドルジ’の母国ブータン。④小説を書くときは、「笑える」というのがとても重要と考え、そのことばかり考えている。⑤過去に読んで影響を受けた小説。⑥黒澤、溝口などの小説の登場人物の名前の由来。つまり、この本は、伊坂幸太郎ファンには必読のエッセイだということだ。さあ、続けて積読本となっている伊坂本を読もうと思う。
2013/11/14
ちはや@灯れ松明の火
十年一昔とはいうものの、仕事して本読んでまた仕事して時々映画行ってと、そんな平凡な毎日を3652回繰り返せばあっという間に十年間なんて経過してしまう。当代きっての人気作家が住まう杜の都、そこには超然とした泥棒も音楽好きな死神も麻雀好きの大学生も首相暗殺の汚名を着せられた逃亡者も当然ながら存在せず、ただ謙虚で真摯な小説家が十年一日の平々凡々な日常を送りながら非凡な作品を毎年毎年生み出しているだけだ。人を楽しませるエンタメを書きたいという情熱は時を経ても変わることなく。きっとこれから先、何十年もずっと。
2011/05/15
ミナコ@灯れ松明の火
「どんな本を気に入るのか」「どんな映画や音楽をカッコいいと思うのか」を垣間見るということは、その人の核の部分に触れるようなものではないかと思う。小説の根底に流れるメッセージから作者さんの人となりを想像することはできていたけれど、このエッセイでそれが更にはっきりとした輪郭になってきた感じ。ご自身でつけられた脚注が、エッセイ発表当時と今との時間を埋めていて、2度おいしかった。読みたい本がまた増えて、どうしようー!と嬉しい悲鳴。
2011/09/27
nyanco
あとがきで伊坂さんご自身が仰っているように、大変申し訳ありませんが小説に比べるとエッセイは…です。確かにモリミーやマキメのエッセイも小説に比べると、イマイチ面白くない(ゴメンナサイ)破天荒な小説を描かれる作家さんって意外と普段は非常に真面目な方が多く、エッセイになるとこの生真面目な感じが小説に比べてあんまり面白くない…と感じてしまうんでしょうか。でも、伊坂さんの真面目なお人柄は実に良く伝わってきます。欄外に説明を加筆されているあたり、いかにも真面目な伊坂さんらしい。続→
2011/01/12
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