首折り男のための協奏曲
首折り男のための協奏曲 / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
独立した短編に加筆修正して連作短編集に仕上げた伊坂さんらしいなって感じで月曜日から逃げろがイイ。
2014/11/23
kishikan
伊坂さんの後書きらしきものを読み、この本の不思議なつながりの理由が分かった。そもそも各章は、別々の雑誌のために書かれた短編。それに手を加え、ジグソーパズルのように並べ替え、まとまりを持たせたもの。だから協奏曲という訳か、なるほど・・・。面白い。会話と構成の巧みさ、歴史上の話や名言、格言に満ち溢れ、相変わらず伊坂さんらしい。首折り男は主題だけど、それよりクワガタと神様の話、時空と運命を描いた「僕の舟」の話はグッとくるものがある。仙台では有名らしい山家清兵衛(公頼)のことは、思わず調べてみてしまった位。
2015/02/19
yu
いくつかは既読だったが、相変わらずの小粋な会話のオンパレードに思わず顔がニヤけてしまう。(←注:不審人物ではありません。) 「死ねばいいのに」って思うようなイヤなヤツもお約束のように登場。それも含めて伊坂作品の醍醐味と思える。「合コンの話」は2回目だけど、合コン中の現実の会話と心の声のくだりが最高に笑えた。 こういうアンソロジーも素敵だなぁと思える1冊。
2014/02/18
紅はこべ
殺し屋や泥棒といった伊坂さん得意のアイテム、散りばめられた気の利いた警句や人生観、いかにも伊坂ワールドだ。勧善懲悪、天罰が一貫したテーマかな。こんなデウス・エクス・マキナ的な存在がいたら、世の中少しはマシになる?現代のおとぎ話だな。
2015/04/30
えむ
どんな繋がりなのか疑問に思いながら読んでいたのですが、後書を読んで納得。面白くもあり、詰まらない話もあるのですが、最後まで読むと微妙に繋がったりしているのが面白さかと感じます。最後の「合コンの話」はこの本自体をミステリアスな仕上げにした絶対に読まなければならない章です。伊坂さんの作品の中では好きな作品になりそうです。2014-113
2014/12/21
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