カズサビーチ
カズサビーチ / 感想・レビュー
ゆみねこ
黒船来航の直前に、アメリカの捕鯨船によって日本人の漂流民22名が救出された。クーパー船長率いるマンハッタン号と日本人の船乗りたちとの交流、幕府側との交渉。爽やかな読後感。ジョン・マンの続編、まだかなぁ。
2017/03/26
それいゆ
「桑港特急」と同じく「ジョン・マン」のアナザーストーリーのような感じでした。カズサビーチはどこの海岸なのか?タイトルだけでは意味不明でしたが、「上総」だったとは!老中・阿部正弘の聡明さが際立っていて、この物語のアナザー主人公として位置付けされています。
2017/01/15
ぶんこ
ペリー来航前に、浦賀に来ていたアメリカの捕鯨船があったとは。しかも漂流していた日本人を22人助け、鎖国時代とあって被弾覚悟で送り届けようと決断したクーパー船長と乗組員たちの勇気と友情に感動しました。著者の「ジョン・マン」を読み続けていて、次回作を待っていたところでした。それだけに興味深く、当時のアメリカの国情、捕鯨事情がよくわかりました。クーパー船長がいたからこそ、ペリーたちと日本政府が開戦とはならずに済んだような気がしました。
2017/04/10
hamao625
「まるで、ガリバー旅行記のようだ」とはアメリカ人の船乗り。鎖国末期の日本。難破して漂流するジャパニーズをアメリカ船が保護。人道上の支援をするマンハッタン号。以前、人道上の支援をした船が砲撃されたが、今回はサムライの最上級のおもてなし。礼を尽くしているサムライ。心通う温かな支援に感銘。サムライも鎖国の中、ギリギリのところでよくやった。水野忠邦がいなくてジャパンは良かった。文体は起伏もなく淡々に進む印象。この教訓が未来にいかされたのでしょう。
2017/04/29
kawa
ペリー来航に先立ち、日本の漂流民22人を救助し浦賀に訪れたアメリカ捕鯨船の物語。日米ともども様々な障害を乗り越える中での紳士的交流、歴史の大事件の影にこんな事実があったのですね。興味深く読了、面白い。
2017/02/11
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