柳生雨月抄
柳生雨月抄 / 感想・レビュー
goldius
山風よりスケールが大きいがデティールが未熟
2008/05/08
トーマス
柳生一族で、陰陽師とかそんなネタみたいな人物いないだろうと思ったら、史実でした。柳生石舟斎の甥で、幸徳井家の養子となった友景。てか、陰陽頭になってますやん。 ちょこちょこ荒山作品にでてくるけど、今回は主役。友景と友矩が好きなのでうれしい。妖術も剣術も超一流で、なんかもう、すごいですな。なんか安心感がある。十兵衛とか、なんかトチるだどうなと思ってしまうし。 シリーズの中でも結構好きです
2018/01/08
聖月
〇本書の場合、歴史がうるさい。史実がうるさい。高句麗だら新羅だら李氏朝鮮だらだらだらだら、その関係性についてああだらこうだらだらだらだらっつうのを理解して初めて物語の展開の蓋然性が読者に伝わるわけで、そんな面倒な歴史部分を読まされると・・・眠ってしまうのだなあ。
2006/08/11
Berlin1888
荒山徹版陰陽師小説。柳生とタイトルについていますが主人公は柳生陰陽師(史実!)なので、剣術成分薄めの日朝妖術バトルが展開いたします。いまいち日本編が盛り上がらないんですが、朝鮮半島へ渡ってからが面白いこと面白いこと。朝鮮出兵以降の朝鮮半島情勢なんて日本人読者は知りませんもの。虚実を巧みに取り混ぜつつ、ノリは日朝版ソーズ&ソーサリー。
2015/06/15
あるいは十年以上の間のできごとを短編連作で綴る、という形式のせいもあるのか、構成が妙に弱い気がする。もとより短編しか書けない人なのか。/この話のどこが「雨月抄」なのか首を捻っていたのだが、『雨月物語』の白峯篇から引いているのか。
2013/08/04
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