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キャンセルされた街の案内

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作家
吉田修一
出版社
新潮社
発売日
2009-08-22
ISBN
9784104628056
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キャンセルされた街の案内 / 感想・レビュー

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kana

漫画家は背景をアシスタントに任せたりするけど、小説家はそんなことはもちろんできない、孤独な職業だとどこかで読んだけれど、小説表現の巧みさはそうした何気ない風景描写に凝縮されていることが往往にしてありまして。著者はまさにそのタイプで、だからこそ私はこの人の描く作品がとても好きです。多分そういう話じゃないし盛り上がるタイミングもそこじゃないのに、急にどうしようもなく切なくなって泣きそうになるんです。街に刻まれる、なんてことない人々の日常。でも妙に忘れられない瞬間を切り取ってアルバムにしたみたいな短篇集でした。

2018/12/30

nyanco

個人的に好きなのは『深夜二時の男』、好感が恐怖に変わる、何処にでもある隣り合わせの不安と、娘のエピソードのバランスが良かった。『奴ら』と『大阪ほのか』も、キャラクターの描き方が良い。10年にわたり文藝界からan・an、web小説まで発表の場も様々なので、あんなのもこんなのも書けちゃうんだ…と吉田さんの多才ぶりを知る一冊。何とも素敵な装丁。カバーごとラッピングされてしまう図書館本、何とも勿体ない…と思ったら、地図がコピーして添付されている。この頃、図書館もなかなかヤルナ!って感じで嬉しい。

2009/09/02

kyon

短編集でした。繋がりがあるのかなーと思っていたら、バラバラなお話しでした。やっぱり、表題作が、一番好きかなー。軍艦島に行きたくなりました。

2017/04/29

Satomi

短編10篇。他愛もない日常、何かが始まるような、動き出しそうな所でシャッターを急に閉めらる。唐突に物語は終わる。ハッピーな未来を想像できるものもあれば、えっーっと…!???理解出来ないものもある。「日々の春」新入社員と先輩のこれから恋が始まりそうな雰囲気が良かった!!

2014/08/18

chiho

ある人の日常の1部をパスッと切り取った感じ?その後を想像し楽しむという想像力の乏しい私には起承転結がよく分からないモヤモヤの残る1冊でした。

2016/09/23

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