ドンナ ビアンカ
ドンナ ビアンカ / 感想・レビュー
きさらぎ
偽装結婚って何なのだろう。愛のない結婚。同居しない結婚。損得関係のある結婚。それならば村瀬と瑤子の関係はあまりにも純粋だ。ややダラダラーっとした誘拐事件の捜査が続く終盤、横浜のシーンで一気に二人が偽装ではなくちゃんと繋がっていたことがはっきりする。こんなに犠牲を払わなければ本当の夫婦になれないなんて。男の嫉妬は醜いな。「ドルチェ」未読の方は、そちらを読んでからの方が刑事である金本と久江と峰岸の関係がわかりやすくお勧めです。13年前のの久江の思いを知ったら、金本はどういう答えをだすのだろうか。
2016/09/07
えむ
魚住久江シリーズ第二弾。前作ドルチェは短編集だったので、本作品もそうなのだと思い読み始めましたが、ビックリ! 長編小説でした。中年男村瀬と中国人キャバクラ嬢瑤子の純愛ストーリーという感じですね。読み終えて、そう! このシリーズは人が死なないのがお約束だったことを思い出しました。722
2013/07/14
hiro
短編集の魚住久江シリーズ第一弾『ドルチェ』が面白かったので、この長編の第二弾を続けて読んだ。このシリーズでは、悪人でないが事件に巻き込まれてしまい、警察に追われるようになった人たちをみる魚住刑事の優しさが好きだ。魚住刑事の姿には男女は違うが、東野圭吾さんの加賀恭一郎刑事を思い出す。今回も中国人キャバ嬢の瑤子を助けようとする中年男村瀬の恋が切ない。ドラマは観ていなくても、もう魚住久江は松下由樹さんに脳内変換されてしまうが、峰岸、金本と魚住の三角関係も気になるので、魚住が年をとらないうちに第三弾を期待する。
2014/03/08
そのぼん
あぁ、そういうことか・・・。一人の男の目線と警察の誘拐事件の捜査の過程が交互に描写されていく構成となっていました。途中、恐ろしい結末が待ち受けていそうでヒヤヒヤしましたが、最後は後味の悪いものにならなくてよかったです。
2013/08/04
じゅん兄
「ドルチェ」はまだミステリーというか、警察小説として成り立っていたけど、これは村瀬と瑤子の恋愛小説。もちろん魚住が彼女らしい着眼を見せるシーンも多いけど、それも二人の恋愛のに花を添えているような気がする。
2013/09/03
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