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傲慢な婚活

傲慢な婚活

傲慢な婚活

作家
嶽本野ばら
出版社
新潮社
発売日
2014-09-22
ISBN
9784104660056
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傲慢な婚活 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『通り魔』の嶽本野ばら!だからと勝手に期待値を上げて、勝手に自爆した感じです。ハッキリ言ってなんにも残らなかった!【辛口御免】の巻って事にしよう。コミカル感動ラブストーリー?どこが?って感じだったし苛々もしたし、後半はもう斜め読みでした。でもこんな作風の野ばらさんを好きな方はいるんだろうな・・とにかく、私には向かない作品でした。ー以上ーお薦めはしませんが、逆に気になる方は是非、教えて下さい。感じかたはそれぞれですからね(^_-)

2015/12/21

風眠

つまりは芸術って呪縛に絡め取られて、もうそれを貫かないと死ぬ、みたいな男の話。芸術を理解できない奴らはみんなバカで見下していいんだ、だって俺は天才だから、天才はいつだって孤高の存在であり理解されない・・って、ここまで徹底されると逆に小気味いい。主人公は売れない前衛音楽家/ノイジシャン、阿琶炬裁。彼の周りが見えていない暴走っぷりが本気であるだけに逆に笑える。本気過ぎて笑える。感動すらおぼえてしまうこの読後感は何なのだろう。生き方を貫く事について考えさせられたりもして。『4分33秒』についての記述もよかった!

2015/01/08

そうたそ

★★★☆☆ 最近はよく分からない作品の多かった野ばらさんだが、本作は割とわかりやすい。「下妻物語」の雰囲気も感じられ、帯の文言も嘘ではない。とはいっても、やはり思うのは嶽本野ばら本人に興味を持てないと、この人の作品の魅力は完全には伝わってこないなあ。昔からそうだけれど、作者本人の趣味嗜好が作品に満遍なく反映されているという感じだから。ここ最近はそれに加えて作者の思想までが作品に浮き出ている気がして、それはちょっと興醒めだなあという気分も少なからずある。気楽に読めるエンタメだが、多少の癖は覚悟して読むべき。

2014/11/18

たくのみ

才能と運に任せ、その場しのぎの嘘で借金をし、芸術のためにはチャンスを平気で棒に振る。自然主義の岩野泡鳴を思わせる、やりたい放題の芸術家・阿琶炬哉の破たんした暮らしぶり。それに巻き込まれる、はらちゃん、石山、牧村、という芸術好きな人々のドタバタ。彼らもそれを楽しんでいるんじゃないか?とさえ思える。さらに、現代芸術はすべて、ゴスロリお嬢様に簡単に吹き飛ばされてしまう。前衛音楽というカウンターカルチャーの空虚さも、文学賞レースのいい加減さも、出版界の危うさもうまく盛り込まれた、読むギャグ漫画なのでした。

2014/11/01

atori

女の子の着ている服について「ベイビーなんとか」みたいなことを言った所、思わず「ひゃあ」と声が出た(笑) ページを埋めるようにお洋服のディテールを描き続けていた野ばらちゃんだから、だってそんな!これはこれだとわかっていても「BABY,THE STARS SHINE BRIGHTでしょ!」って言いたくなったよ(笑) 主人公は片手間の文才を発揮したノイジシャンで、編集者にも不動産屋さんにもお母さんにもタカりまくる最低な人。でもどこか嫌いになれない。「友達がいるんだ」と気づいたシーンでは、愛おしくさえ思いました。

2014/11/07

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