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東京番外地

東京番外地

東京番外地

作家
森達也
出版社
新潮社
発売日
2006-11-16
ISBN
9784104662029
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東京番外地 / 感想・レビュー

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おいしゃん

葛飾区小菅一丁目、千代田区一番地、世田谷区上北沢二丁目、台東区清川二丁目、港区港南五丁目…いずれもだいたいの人が知る都内の施設、あるいはスポットである。しかし、施設名でなく場所に焦点をあて、そもそもどんな歴史を持った場所か、想いを馳せることはそう多くない。取材でなく、自然体でそれらの場所について探る一冊。

2018/01/23

なにょう

★東京近郊のスポットを無目的に歩く。思い出したり、場の記憶に感応したことなどを随筆風に綴るもの。歌舞伎町、東京タワー、上野公園。15編。徹底取材というより、ふらりと一般の身分で立ち寄る。★東京慰霊堂。靖國神社はよく騒がれる。一方、一般市民の為の慰霊堂があるとは。もともと、震災の犠牲者の慰霊の為に建立され、そこが戦災の被災者の慰霊堂を兼ねる。東京大空襲では10万近い人が亡くなった。忘れてはいけないとは言っても、我々は今を生きていかなければならない。でもね、そういう人もあって、今の私があるって時々思いだそう。

2016/01/31

すうさん

東京というまちは、京都に比べ歴史そのものは浅いのかもしれないが、権力者が力をもってここを日本の都にした経緯や大政奉還という権力の移行もあった。その後戦争などを経てこの地を中心に政治経済歴史が渦巻いてきたことを意味する。その間外国人も含めていろいろな怨念もここへ鎮まられてきたと思う。最近ではブラタモリなど単なる観光だけでない街歩き街探しが流行しているが、まちの歴史を紐解くとそこには底には驚くべきものが隠されているし、まだ隠されている「番外地」的な地区もある。これを十年前にゆる~い感じでレポートしている。

2017/12/28

そーつ

存在は知られていても成り立ちやあり方については深く認識されていない関心が持たれていない土地や建物が題のそれ。東京deep案内好きな人は合う、と思う。

2014/10/29

asamitu

多くの人が生活する東京で、近くにあるのに皆通りすぎていく場所の話。色々と考えさせられました。特に戦争や宗教について。あと、と場の話は、先月ドキュメンタリー映画「ある精肉店の話」を見たところだったので印象に残りました。もっと世の中で起きたこと、起こっていることについて目を向けないといけないと感じました。

2014/09/29

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