ワンダー・ドッグ
ワンダー・ドッグ / 感想・レビュー
ゆみねこ
読み友さんからのお薦め本。伊吹有喜さんの「犬がいた季節」が面白いならこれも気に入ると。入学式に遅刻して現れた新入生が懐に抱えていた子犬、ワンダーと名付けられた一匹の犬と高校生たち。犬と高校生たち、教師も含めての成長譚。10年の物語はとても暖かく素敵な1冊でした。
2020/12/11
kei302
空沢高校ワンダー・フォーゲル部と部員犬・ワンダーの10年間。これだったのです。伊吹有喜『犬がいた季節』を読んだときに感じた既視感。伊吹作品は“平成”という時代を18歳の視点で切り取った作品。見た目(?)は似ているけど、竹内作品はワンダーが占める割合が高くて、ワンダーと共に高校生たちの日常と成長が中心。『犬部!』(ノンフィクション)は命を正面から扱っていて泣けるけど、こちらは読後が爽やか。
2020/12/13
七色一味
ゲリラ的に、読破。空沢高校の入学式に、ボロボロの制服の男の子(甲町) に抱えられて現れた子犬──それが、この心温まる物語の始まりです。ワンゲル部に預けられ、ワンダーと名付けられた子犬は、以来10年にわたって、空沢高校ワンゲル部歴代部員達と──空沢高校に通う生徒一人ひとりと交流し、見えないけれどしっかりとした絆を育んでいきます。 派手な事件もなければ難しい謎解きもない、あるのは一匹の犬が、一人の男の子と出会えたことから始まる、小さな奇跡の連続。 絶対オススメです。
2012/01/24
スケキヨ
高校の入学式、少年が拾った犬は「ワンダー」と名付けられ、ワンゲル部で飼われる事になる…もうワンダーが愛しくて愛しくて仕方がなかったです!読んでる間中、ワンダーの息遣いが聞こえてくるようでした。更に、ただ面白おかしく飼うだけでなく、ちゃんと学校側に許可を貰えるように生徒一人一人が考えたり、行動したり「ワンダーのために」と社会の事情と戦う姿が潔くて良かったです。時代が変わってもワンダーと共に過ごして何かを得て行く生徒は多いのでしょうね。良作です。
2011/04/19
Nak34
ある高校ワンゲル部のメンバーと捨て犬との物語。高校生が犬って事は無いだろうと、ネガティブな先入観をもって読み始める。ほらほら、やっぱり。途中挫折かなぁ・・・ん、んん、んんんっ・・・完読です。こんな人生があってもいいかもね。こんな繋がり、こんな自分の歴史を持っている人は、うらやましい。さあ、前を向いて行こうぜ。人生、今からでっせ!
2012/03/26
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