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押入れのちよ

押入れのちよ

押入れのちよ

作家
荻原浩
出版社
新潮社
発売日
2006-05-19
ISBN
9784104689026
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押入れのちよ / 感想・レビュー

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takaC

幽霊よりも人間の方が恐いということを暗に説く短編集。「お母さまのロシアのスープ」つかみ役としては絶好の話だけど笑えない。/「コール」心おきなく成仏しろよ。/「押入れのちよ」はいなるあんさー。/「老猫」化け猫気味悪い。/「殺意のレシピ」そしてどうなるの二人は。/「介護の鬼」きっと無罪判決だろうね。/「予期せぬ訪問者」どうせ隠滅は無理だよ。/「木下闇」雄二、犯罪者にしては抜かり過ぎだろ。/「しんちゃんの自転車」最後がこれで良かった。

2014/04/23

モルク

ホラー系だが、ぞくぞくしたり、クスリとなったり、ほっこりするバラエティ豊かな9つの短編集。終戦直後の大陸で暮らすロシア人の母と双子の姉妹を描く「ロシアのスープ」亡き義母への恨みを痴呆となった義父にぶつけ虐待する嫁に、覚醒した義父は…の「介護の鬼」失業中の青年が越した格安アパートには明治生まれの14才の少女が…の表題作。幼い頃失踪した妹をついに見つける…「木下闇」がよかった。どれも気に入り面白かったけど、きっと読んだことを忘れ再度借りてしまうというパターンになりやすいタイプかな。

2021/07/07

PSV

表紙が怖い…。「押入れのちよ」は、反則だよぉぉぉ。泣けって言ってるようなもんじゃん。他は意外と、普通にホラー。というかむしろ、世にも不思議な物語系。最後の自転車のは、「押入れのちよ」に近いかも。この人の文章のホラーテイストな作品は、けっこうマッチするので好きだ。他のホラーチックな作品もあったら、読んでみたいチック。  ★★★☆☆  あの曲が、涙なしには聴けなくなりました…

2012/08/16

あつひめ

怖い話といってもまたいろいろある。ちょっとホッとするようなもの、また背筋がゾクッとするようなもの。やはり、表題作の「押入れのちよ」が印象的。短編ならではのギュッと濃縮された感じがこの短編集の良さのような気がした。恐いと言ってもエグイものは怖さよりも気味の悪さの方が先にたってしまう。難しい本を読み過ぎた後の箸休めと言っては変だけど、ちょっと気分を変える時の1冊にはよいかもしれない。

2013/01/06

さっこ

いろいろなテイストの短編集。どれも面白かったです。ブラックだったり切なかったり。「お母さまのロシアスープ」では双子の無邪気さが、余計に切なさと戦争の悲劇を際立たせて胸を打ちました。「殺意のレシピ」「予期せぬ訪問者」のようなコミカルブラックが楽しかった。

2020/10/07

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