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四度目の氷河期

四度目の氷河期

四度目の氷河期

作家
荻原浩
出版社
新潮社
発売日
2006-09-28
ISBN
9784104689033
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四度目の氷河期 / 感想・レビュー

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あっ!chan

SFっぽい出だしだったが、たちまちユーモアあふれる荻原ワールドに...自分の世界に閉じこもっている個性的な少年ワタルと、夏休みの秘密の場所で突然出会ったこれまた個性的な彼女サチが織りなす甘酸っぱい青春物語。物語の主題である主人公の父親の存在、成長とともにどのようになるかと思いきや、見事なプロットで拍手!!終盤のロシア編はちょっとねぇ~と突っこみどころもあったけど、全体に流れる暖かい雰囲気に気持ちよくページを閉じた。

2017/11/29

Take@磨穿鉄靴

荻原氏。何となく伊坂幸太郎チックだなと思いつつ進む。いやあ。良かった。主人公ワタルの葛藤や考察、分析。どれも完璧とは言い難いけど彼なりに真剣に生きていく過程を体育の先生と同じ様な目線で応援しながら読む。陸上との出会いは良かった。遺伝的な優位性だけで結果が出るような安易な流れにならなかったのも◎荻原氏はこういう壮大なやつも表現出来るのね。こじんまりしたユーモアも大好きだけどこの作品もとても楽しめた。最後も素敵だった。もしワタルとサチの子供が生まれるのならばその子のストーリーも読みたい。★★★★☆

2023/09/06

みも

「ぼくはクロマニヨン人の子どもだ」という妄想!?を底流に据える本書…世の中に少年の成長譚は数々あれど、度肝を抜く奇抜な着想だ。しかし折角の発想は活かされず、物語の進行に伴い少年の姿を一般化してしまい、全体像を矮小化して型枠に嵌め込んだ感がある。人間的深みを削ぎ落した平面的な人物像が、三流アニメの焼き直しの様で骨格が浮かんでこない。文体も青少年向け世界文学全集の様であり、如何せん長すぎて冗長を通り越し辟易。児童書では無い筈だ。読者層をどこに定めたのか、また、何を言わんとしているのか…僕には響くものがない。

2017/12/01

reo

はるか昔にこんなこともあったなー、あんなこともあったなあーと男の子の思春期の体の悩み、恋愛の悩み、友達関係の悩みなどワタルの目を通して、自分自身のこととして思い出させてくれる。秘密のアジトで出会ったサチが最初は牛蒡のような女の子だったのが、時が経つにつれ可愛い女性に変身する様は、思春期の男としてはただただ垂涎の的だったような…。そうそう最初から眩しい女の子も居たような。などと55、6年も昔のことに想いを馳せる。人類65億分の1の自分の人生、果たして全う出来たのだろうか…。甚だ自信の持てない今日この頃です。

2018/03/09

達ちゃん

大人への階段を上っていく主人公を見守りながらの読了です。サチと一緒に幸せになってもらいたいです。

2022/01/04

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