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誘拐逃避行: 少女沖縄「連れ去り」事件

誘拐逃避行: 少女沖縄「連れ去り」事件

誘拐逃避行: 少女沖縄「連れ去り」事件

作家
河合香織
出版社
新潮社
発売日
2007-12-01
ISBN
9784104690022
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誘拐逃避行: 少女沖縄「連れ去り」事件 / 感想・レビュー

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nonpono

少女と40代の男の「誘拐」沖縄逃避行。久しぶりに誰もが救われない。冒頭の80代の老女のつぶやきが虚空に響く。「女っていうのは、最初に出会う男性がいいんじゃないとね」と。わたしもそう。逃げながらも主導権を握り「買って」とせがみ男を「臭い」と罵る少女と彼女を救い出せるのは自分だけと、ヒーローきどりの男。少女を捨てて逃げた母。少女と向き合わない祖父。出所後に少女の住む地で働きたい中年男。見事にベクトルがあってない。誰も他者を想ってない。寂寥とした心の荒野が見えてくる。最後の少女の強さだけがそこに荒野に咲く蕾か。

2024/04/20

ただぞぅ

両親から見捨てられ、家族から虐待を受けている少女。少女を救おうとしつつ、寂しさと欲望を押さえきれなかった中年男性。男性に残された弟や子供達がどんな惨めな思いをしているのかと思うと胸が締め付けられる。自分の浅はかな行動が家族や親族の人生まで狂わし影を落とす。そこまでして“逃避行“をする理由は何なのか。「遠くの慶良間は見えても、目の前のまつげは見えない」足元が見えなくなり、少しずつ歯止めが利かなる二人の行動。虐待は虐待を生む負のスパイラルと周りの大人達の無責任さに誰が被害者なのかわからなくなる。

2022/01/01

まど

実話だと思うと気が重い。どこにでもいそうな人達だと思えてしまうのもなんだかなぁ…。

2010/06/20

眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

なんともスッキリしない読後感 連れまわした男も連れまわされた(正確にはついて行ったになるのかな)少女も、理解できない 男には子供もいるのに、少女相手にこんな犯罪を犯すのも理解できなければ、少女の生い立ちが複雑なのはわかったがこのような行動をとることも理解できない 男は今出所してるはず 大きくなった少女とその後再び会ってしまっているのだろうか

2010/10/20

short

なんてスッキリしない事件なんだろう。読めば読むほどもやもやが募り、読み終えてもそれは全然解消されなかった。一言で、何をどうすれば解決できると言う決定的なものが何もない。このもやもやこそが事件の核心と思う。現代には今後こういう事件が増えていくのじゃないかと思うとひたすら暗澹としてしまった。

2010/07/27

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