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六〇〇〇度の愛

六〇〇〇度の愛

六〇〇〇度の愛

作家
鹿島田真希
出版社
新潮社
発売日
2005-06-01
ISBN
9784104695027
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六〇〇〇度の愛 / 感想・レビュー

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あつひめ

6000度の灼熱地獄。何もかも焼き尽くし溶かしつくした炎。団地に住まう平凡な妻。非常ベルが響き渡る。何かの合図のように妻は全てを放り出す。人には心のスイッチが隠されているのかも。触れてはいけないスイッチ。それは、原爆を落としたスイッチと同じようなものなのかも。鹿島田さんの作品は初読みでその言葉の奥の広がりがとても独特。男と女の熱い情交が無臭のサラサラした空想のように描かれている。生と死が行き場を失ったような印象を受けた。

2016/01/19

アッキ@道央民

淡々と語られる文章は読みやすかった。団地に住む主婦である私。突然鳴り響く非常ベルの音。長崎での青年との逢瀬・・・現実と空想の激しい感情の部分が特に印象的。 ロシア文学や宗教的な部分は難解でしたが、なぜかはまってしまった一冊でした。日を置いてまた読んでみようかなぁ〜。

2013/06/08

光芽様

★★★★☆西洋哲学だの宗教だの、どうでも良かったが、彼女の苦悩が何なのか…模索しているうちに話が終わってしまった。 私は彼女が憎たらしい。きっと美しいに違いない。 彼女の旅に付き合いきれなくなった時、彼女の旅とページが終わった。 結局はあの青年と共に静かに彼女に振り回された。退屈な会話に美しさを感じた。

2009/03/22

スイ

長崎で出会う男と女。 彼らの間に、また彼らの周囲との間にあるものは愛と呼べるのか。 するするとは読めない、引っかかりの多い文章が面白い。 心をアスファルトでざりざり傷つけたような読後感は、忘れられないものになった。

2017/02/28

とまと

熱に浮かされやすい性質のためするする読んでしまったが、ぜんぜん分からない。分かりやすく解説してくれる評論があるのなら読みたいと思い検索。斎藤美奈子さんが群像に冥土めぐりについて書いているようだが、このワケわからないポカン状態をその作品でもくらったらと思うと手が延びない。ロシア正教だとかロシア文学だとか、知的好奇心は刺激されたし嫌いじゃないので時間を置いて手を出すかもしれない。

2012/12/22

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