精神科医が読み解く名作の中の病
精神科医が読み解く名作の中の病 / 感想・レビュー
gtn
社会人として決して口にしてはならぬ暴言を周りに平気で吐き、同じ失敗を繰り返し、毎度直属の上司に叱られるも、逆恨みし、その上の上司に告げ口する。そんな同僚がいる。本書で紹介する一症例に酷似。同僚への理解の一助となる。
2024/03/15
澤水月
18年東京新聞で続きの発達障害編をセカオワやエヴァなどで書いているのが面白く、先行作読む…が。5年前のこちらは今の連載よりストレート過ぎ?漱石、芥川など作家本人の病と、ノル森、ロリータなど登場人物の病や性癖が分けきれてない感。坊ちゃんに漱石の鬱反映の被害妄想・幻聴描写あるのは気づかなかったので再読したいが、フロイトらの論が広まって後は作家がその症例を研究し書いてる場合多く思われ不毛感…鬱屈精神科医の春日武彦ならこんな素直に「診断」書かずどう捻るかとも。洗練された発達障害編の書籍化待つ。土井ラブ平挿絵も◎
2018/05/16
里季
精神科医が、古今東西の文学作品の中の登場人物の言動から、精神医学的にどのような病気が考えられるかを分析した本。ミステリーや、事件を取り扱った小説には少なからず精神的に正常でない人が出てくるものだから、それを一々分析していては、私たち一般人には、お話が面白くなくなる。精神科医には、こういう分析が面白いのかもしれない。という私も今見ているドラマ「名もなき毒」の原田いずみは、「境界性人格障害」ではないかと思っていたら、本書に、やはり、境界性パーソナリティ障害と判断できるとあり、やっぱり、と、思ったものだ。
2013/08/19
那由多
作中人物がなぜ急に怒り出したのか長年理解ができなかった部分が、精神疾患の症状の為とわかり目から鱗が落ちた。特徴的症状を一つ一つ挙げられ、作品への理解度が上がりました。しかしキングの『シャイニング』に関しては、原作ではなく映画の方を診断対象にしているのでは?という印象を受けた。
2020/10/15
こも 零細企業営業
夏目漱石が鬱病だったとわ・・昔は座敷牢に監禁されてたのか。。何で牢屋がと思ったけど、、そう言う事だったんだ。
2020/06/04
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