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おんなのじかん

おんなのじかん

おんなのじかん

作家
吉川トリコ
出版社
新潮社
発売日
2021-09-28
ISBN
9784104725038
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ジャンル

おんなのじかん / 感想・レビュー

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sayuri

2019年9月18日~2021年3月17日までWEBマガジン「考える人」に連載されたものを纏めたエッセイ。普段思っていても口に出さない、出しにくい事柄を歯切れの良い言葉でスカッと語るさまは爽快だ。『妊婦はそんなことを言っちゃいけません』に登場する女性医師の言動は人間性を疑い許せない思いに駆られる。SNSの誹謗中傷にも触れ言葉という物の暴力性について改めて考えさせられる。目の前にいない相手や芸能人だからといって残酷な言葉を使っていい理由にはならない。「知らないより知っている方が優しさに近づける」に深く共感。

2021/11/05

ネギっ子gen

Web『考える人』連載エッセイの単行本化。<女を縛りつける数々の呪いを、私自身がいかにすり抜けてきたか、またはすり抜けられなかったかなど>を書いたと。以下の文章が刺さった。<なにもかも自分に引きつけて都合よく解釈しようとするのはほんとやめたほうがいいと思うよ? 読解力ってそういうことじゃないからね? こういう人ほど小説の感想で「ぜんぜん共感できなくて面白くなかった」とか言うんだろうな、あーやだやだ>。己を顧みて赤面しつつも胸に刻んだ。が、2つある「?」は「?!」のほうが良くない、ってのは、わたしの拘り?⇒

2022/07/18

pohcho

ウェブマガジン「考える人」連載のエッセイ。治療、流産、毒親などのヘビーな話題から、推しやファッション、料理、ダイエットまで。流産の体験談はあまりにも劇的というか、いったん安心してからの女医さんの対応がひどすぎて唖然。芸能界の話はわからないところもあるけど、自分もミーハーなので楽しかった(岩井さんの本も読んでみたい)「そうそう、そうだよねー」と、友人とおしゃべりしているような感覚で、笑ったり起こったり、しんみりしたりしながら読了。とても楽しかった。

2021/11/05

ヒデミン@もも

勝手に吉川トリコ祭りをしていたらエッセイと知らずに借りてきた。小説もエッセイも変わらない。なんて、素直な繊細な人柄。名古屋在住で鶴舞公園でマリーアントワネットの会という薔薇をみる会を開いているらしい。私も参加したい。流産あるあるでは、共感できることいっぱいあった。親からの圧はわからないでもないけど、同世代ではないので共感はできないな。

2024/10/19

亜希

著者自身が(作家仲間から指摘されて)”おしゃべりな文体”と言っている通り、吉川さんとおしゃべりしている気分になれる一冊。エッセイは性別や性格で合う合わないがあるし、特に今作は「不妊治療」「流産」「友情」「お金」などについて、著者の考えをわりと直球で書いているので、受け入れられない人もいると思うけれど、私はかなり好き。プロの作家の方に言うのもおこがましいけれど、とにかく文章が上手い、というか私の好みに合っていた。あとがきも良い。”今日も明日も、十年後二十年後百年先まで、楽しくおしゃべりしていようね。”

2024/01/14

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