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雨恋

雨恋

雨恋

作家
松尾由美
出版社
新潮社
発売日
2005-01-26
ISBN
9784104733019
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雨恋 / 感想・レビュー

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とも

★★★★彼女は幽霊である、会えるのは雨の日だけ、初めは声しか聞こえない、どうやら殺されたよう等々、シチュエーションは奇を衒うものでありながら、すんなりと物語に入り込めるのは作家の力量か。結末はある意味予想通り。ただ最初から最後まで一貫、しっとりやさしい雨音をBGMにが、ゆっくりと静かに流れていく。

2014/04/30

ぽぽ♪

キャッチコピーの通り「ありえない恋」でした。伯母さんの海外赴任の留守番がてらにマンションを借りた渉。雨の日に飼い猫と遊ぶ声がして、声の主はこの部屋で死んだ幽霊だと言う。死んだ千波は殺されたと言い、死の真相を調べる事に。犯人が判っても、何とも切ない展開でした。幽霊と言う時点でハッピーエンドではないけれど、温かい読了感でした。

2015/08/04

ちくし

雨の日のマンションの一室に出る幽霊。この部屋に住む渉は若き女性の幽霊に死んだ理由の調査を依頼される。ひとつづつ真相が明らかになってゆくうちに幽霊の姿が足元から見えてくる。うっとおしい幽霊を早く成仏させたいと思っていた渉だったが、足元、スカート、胸元まで見えてくるとどんどん彼女に惹かれてゆく。真相が明るみにしてあげたいが、会えなくなるのは嫌だ、葛藤の末二人は・・・・真相解明よりも二人?のじれったさに焦点を当ててが欲しかった(笑)

2015/05/25

ときわ

最近はまって読んでいるシリーズ本にこの本の文庫版宣伝が載ってる。紹介を読んで興味を持ち、単行本が図書館に入っていたので借りた。今まで松尾由美さんの長編を読んだかどうかは覚えがないが、アンソロジーに入っている短編を読んで印象は良かった。それにしても主人公の渉くんはいい子だなあ。30歳なんだから「子」はおかしいんだけど私にとってはそんな感じ。マンションに住んでくれと言ったおばさんにとってもそういう存在なんだろう。わがままな幽霊に翻弄されて、でも誠実に対応してる。読後感が良かったので、他の本も読んでみようかな。

2021/08/26

太陽

帯の「ラスト2ページの感動」は大袈裟かな。真相は思ったよりもあっさりしててちょっと拍子抜け。もっとどろどろした何かがあるのかと思った。そして、話の大筋よりも猫の可愛さに気をとられてしまった(笑)

2011/12/27

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