再生巨流
再生巨流 / 感想・レビュー
AICHAN
図書館本。楡さんの軍事もの、政治ものを読んできて、これもその流れだろうと思ったら経済小説だった。仕事はできるが自己実現しか考えず部下を育てない吉野。平社員なら許されるかもしれないが吉野は管理職だった。会社は彼に異動を命じる。吉野はたった2人の部下を叱咤激励し新規事業を起ち上げる。企業組織の政治にはばまれながら奮闘する吉野。閃いたアイデアをもとに情報を収集し綿密な分析を行い業界の枠を超えた企画を打ち出す。「頭に汗をかけ。脳みそに錐を刺して、血が噴き出るまで考えろ」。圧倒された。
2016/05/25
Syo
できすぎ だけど、好き
2022/06/07
そうたそ
★★★☆☆ 物流の世界を扱った一作。ネット通販が徐々にその領域を拡大し、物流の世界にも大きな影響を与えようとしていた頃の話。郵政民営化が議論されていたような時期の話なので、その頃と比べると、随分と物流の世界も様変わりしたものだなあ、とつくづく思う次第だが、古臭さなどはもちろんなく、むしろその時代にそんな新しい発想がなされていたとは、と新鮮な気持ちで読めた。非常な実直な経済小説・ビジネス小説であり、エンタメ小説として読めば、やや硬すぎる気がしないでもないが、十分に読ませる力作だった。
2020/08/29
じん
仕事は出来るが、管理職失格として左遷された部長ができない部下を鍛えながら大きなビジネスに挑む話。※お前に能力以上の仕事をさせるつもりはない。かといって楽をさせるつもりもない。能力の限界、どう逆立ちしても、これ以上のことはできないというところまでやった上での結果を求める」p53※「これだけは言っておく。苦しみの果てに自分が描いた絵が現実のものとなった時に覚える快感、こいつは何物にも代えがたい」p132※一を聞いて百を知る部下を持つほど心強いことはない。ましてやそこに技術力が加われば、尚更のことだ。p241※
2019/03/23
aocchi
いや~面白かった。楡周平氏の経済小説はデッド・オア・アライブやプラチナタウンシリーズと読んでたが、これも面白かった。佐川かヤマトがモデルか?閑職に追いやられた部長が運送会社からマーケティング物流会社として変貌するためのアイディアを出し、自分で道を切り開き成功させる。ネット通販はAmazonやアスクル等?普段なにげに使っているネット通販だが、背景にある諸事情を理解できた。けどやっぱり便利だし安いから今後もポチると思う。日本経済は今後、どうなるのだろうか?良くなってほしいが・・・(汗)次はラストワンマイル!
2018/08/31
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