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ラストフロンティア

ラストフロンティア

ラストフロンティア

作家
楡周平
出版社
新潮社
発売日
2016-02-22
ISBN
9784104753055
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ラストフロンティア / 感想・レビュー

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utinopoti27

世界的なカジノ運営企業に採用された主人公が、日本独自のカジノをお台場に造るべく奮闘するお話。丁半博打と吉原ソープを日本流おもてなしに活用することで、外国の富豪を呼び込むという、奇抜な戦略を掲げて官僚たちと対峙するのですが・・。日本の公営ギャンブルのあこぎさ、利権構造に群がる政治家や官僚、カジノ構想の真の狙い等が赤裸々に描かれています。くしくも本作が発表されてまもなく、実際にカジノ法案が国会を通過したことで、俄然真実味を帯びてきたわけですが、何のため、誰のための構想なのか、しっかり見極めたいものです。

2018/05/03

いつでも母さん

東京にカジノを!って、巷では今、某スポーツ選手・オリンピックでメダルも期待できる若手の違法賭博関与が話題になってるよ・・と、びっくりぽん!で読了した。この作品はエンタメとして、私の長年抱いている現状の公営ギャンブル(私はやらないのだが)への疑問と相まって面白く読んだ。なんたって、柏木姐さんがカッコイイ!バカラにしても丁半博打にしても、賭け事は単純な方が分かりやすいし面白い。日本式お・も・て・な・し(飲む・打つ・買う)女性にだってウケる時代が来ている気がする。私も緋牡丹お竜の様に云ってみたい「入ります!」

2016/04/08

starbro

楡周平は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。最初パロディかなと思いましたが、真面目なカジノ経済小説、一気読みしました。それにしても日本でカジノ構想が出てから、あまり進んでいない現状ですが、やっちゃえ「日本政府」という感じにならないのでしょうか?東京オリンピック前にオープンしないと意味がないと思いますが・・・それにしても「飲む、打つ、買う」はやっていないなぁ!主人公の下の名前が一緒なのにも、親しみを感じました(笑)

2016/03/19

あすなろ

飛びっきりの屑として採用された男が見た、日本版カジノを開場する迄のアレコレ。エンターテイメント作品として、軽快に愉しませて貰う。一時、カジノが我が国で開場されるかもという頃、カジノについて複数の作品が出たが、このステージを現在に投写した作品は少ないと思う。カジノ未開拓地でラストフロンティアと呼ばれる我が国で、もろ肌に舞う花吹雪や牡丹に、外国人は夜な夜な射倖心を煽られる。マカオで昼間見学したカジノの様子を元に愉しみました。

2016/04/09

まちゃ

お台場につくられるカジノ場の開業までを描いたビジネスエンターテインメント小説。日本古来の博打である「丁半」導入を認可権を持つ官僚に認めさせるまでの駆け引きやカジノを社会的弱者の雇用の受け皿にしようとするところなどが痛快で楽しめました。楡さんらしい社会派エンタメ作品でした。

2016/06/06

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