鉄の楽園

W-G

瞬間的には面白いのに、二度読みする気にはなれないタイプの作品。一つの事象を視点を何度も変えて膨らませているだけで、実は物語の進行には捻りがなかったり、視点人物に明確な軸がなく、いかにも連載物といった作りになっていたり、どこか散漫。おもてなしの精神と発展途上国の噛み合わせも、言うほどマッチするのか疑問。格好のいい言葉に惑わされて、想定を詰め切れていないようにしか見えないけど、大丈夫か日本？と心配になってしまう。海東学園の夫婦が後半は完全にモブと化したのも雑な扱いだなと感じた。

2020/03/05

yukision

発展途上国の高速鉄道受注を中国と競り合うという，現実にも聞いたことのある話を楡さん流の解決策で突破するお話。とんとん拍子に進んでいく点では多少の物足りなさは感じるものの，読後の爽快感があるのは確か。

2021/12/02

まつうら

近年めきめきと技術力を上げている中国に、お家芸とも言える日本の鉄道技術はどう立ち向かうのか？ その答えは、車輛や駅舎などのハードに加えて、運行技術や顧客サービスなどのノウハウをパッケージングすること。思えば、小林一三が発案し五島慶太が拡大してきた沿線都市開発に始まる日本の鉄道経営ノウハウには、100年の歴史がある。たしかにこのノウハウをビジネスにしない手はない。しかし、ノウハウといってもその内容は多岐にわたる。それらをひっくるめて、まるっと鉄道大学で指南と言ってしまうのは、大雑把に過ぎやしないだろうか？

2023/04/12

達ちゃん

今回も興味あるテーマで面白かったです。いろんな立場の人たちの奮闘がいずれつながり気持ちよいラストへ。

2020/11/14

coolgang1957

前半は、学園と商社と行政が各々の思惑で進んでいるので、すれ違いが多く早く皆さん合体してくださいってちょっとイライラしてましたが、後の方では物事がスピーディに進んで痛快でした😄（早すぎた感もあるけどと勝手な言い草😅）／「できない理由を考える前に、できる方法を考えてくれ」（市村清）っていうことでしょ。前の会社で聞かされました、なぜならこの方創業者として写真が社長室に飾ってました😀　／あと、銀行にはお灸をすえてください。もっと🤣　／久しぶりの楡周平さんでした。 　

2020/09/23