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アナ・トレントの鞄

アナ・トレントの鞄

アナ・トレントの鞄

作家
クラフト・エヴィング商會
出版社
新潮社
発売日
2005-07-22
ISBN
9784104770014
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アナ・トレントの鞄 / 感想・レビュー

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アキ

読み友さんの感想に誘われて。大好きな映画「ミツバチのささやき」1973年ヴィクトル・エリセ監督の主人公を演じるアナ・トレント嬢が手にしている鞄を仕入れに、古今東西、時空を超えた旅に出て、スペインのオユエロス村にも行ってきた。結局手に入れたのは、、、旅の鞄の中にあの鞄を入れて帰ってくることができたのか?そう、それはアナ・トレントの鞄と名前が付いた赤い本でしたとさ。

2022/05/26

ユメ

昔々に観た映画、主人公の少女が手にした鞄に長らく魅入られてきた。忘れられないその鞄を追い求め、クラフト・エヴィング商會は仕入れの旅に出るー。銀幕の向こうに手を伸ばすロマン、届きそうな高揚感にクラクラと酔いしれる真っ赤な本。これは、旅の途上で商會が巡り合った「名付けようもない、ただ美しいかたちをしたものと、魅力的な名前を授かったガラクタ」のカタログ。さて、旅の果てに肝心のアナ・トレントの鞄は見つかったのだろうか?ええ、旅が終わったとき、それは私の手の中に。そのことに気付いた瞬間、思わずニヤリと微笑んだ。

2015/05/13

けい

小川洋子さんとの共著「注文の多い注文書」でクラフトエヴィング商會さんを知り、他作品を読んでみたくて今作へ。洗練された文章と文章から想像した脳内映像よりもより鮮明に、より広がりを持って写し撮られる商品の写真。文章を読んでは写真を見、写真を見ては文章を読み返すといった作業を何度も繰り返すしてしまいました。なんとも居心地のいい世界観、気持ちいい!

2014/08/06

kei-zu

「アナ・トレント」が出演したという「ミツバチのささやき」という映画は、少年期から気にかかりながらも未見だ。 映画で少女が手にしていたという鞄を書名にして、本書は、「稲妻の先のところ」など奇妙な品々を紹介する。 未見ゆえ、私自身のパズルの欠けたピースの部分に、奇妙な品々が流れ込むような不思議な読書感。 今更でも映画を見たら、穴はふさがるだろうか。鞄を探したくなるだろうか。

2022/06/09

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

こちらもかなり好み☆別の作品で登場した私のお気に入り「シガレット・ムービー」の描写が詳しくあって、胸が高鳴った!映画のテイクアウト、しかも二本立てや四本入りの詰め合わせもあるとか!仕事中疲れたら、ぜひこれで一服したい。写真も素敵☆魂の重さを量るときに使った羽根「マアト」を題材に、「有るか無きかの」お菓子を作り、食す描写が興味深い。しかも、重さによってそれぞれ違う天使の名前が付けられるというのだから、食べたら昇天してしまうのだろうな〜。「ポケットに入るシンフォニー」のミニチュアで手の込んだ写真も可愛らしい。

2019/01/18

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