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デカルトの密室

デカルトの密室

デカルトの密室

作家
瀬名秀明
出版社
新潮社
発売日
2005-08-30
ISBN
9784104778010
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デカルトの密室 / 感想・レビュー

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人工知能は、自らの意志で「殺人」を犯すことができるのか? 人間と機械の境界は、「心」はどこにあるのか?これは非常に興味深い問いであるけれど答えを出すにはまだまだずっと先の話しだと思った。例えば「空気を読む」という雰囲気を察するといったような場面で人工知能は雰囲気を感じ取れるのだろうか?簡単なようでいて難しい問題です。場違いな言葉は所謂「空気を読めない人」とされてしまいます。 こういった問題を一つ一つ解決していくにはまだまだ時間がかかると思うので最終的な答えを私は出せません。

2022/01/18

Aya Murakami

図書館の本。探偵AIのリアルディープラーニングという本でその存在を知り読んでみました。 チャイナな密室に逆さメガネ装着された状態で監禁される主人公。中国ものは大好きな自分ですが、監禁はまっぴらごめんです。しかも助けを求めても相手にしてくれないという状況がさらに恐怖心を掻き立てるという…。

2018/07/01

星落秋風五丈原

ロボットの殺人を取り上げた本作にも『2001年〜』は登場する。世界的な人工知能コンテストに参加するためメルボルンを訪れていた尾形祐輔はプログラム開発者の中に10年前に亡くなった天才科学者・フランシーヌ・オハラという名前を発見する。そして何者かに拉致された祐輔を救うため、ロボットのケンイチは、フランシーヌを射殺。だが事件には裏があって…というミステリータッチのSF。複数の「ぼく」が語り手を務めることで読者はいくつもの視点から何度も物語を見直さなければならない。かなり頭を使うし論理的なことも出てくる。

2008/06/04

またの名

天才的な女子の思考を、ユビキタスに同期するネット内の上位意識へと転換させた男とは違う形で解釈して争う脳内妄想バトル。脳内から意識は脱け出せるのかという問いは、デカルトがコギトを出発点に近代哲学を基礎づけて以来人間が人間抜きで世界を思い描けないように制約し続けた。一部で話題の思弁的実在論が有限な人間を超える21世紀の思想を打ち出したと持て囃される少し前に、AI研究や哲学の知識を過剰に引用して機械、人間、意識、自我、個体、感情、自由の問題を突きつけた小説。哲学議論がトリックよりも殺人事件を左右するミステリ。

2016/07/20

isfahan

難しかった!小説がロボットケンイチが本当に書いたものなのか、それとも制作者のユウスケがケンイチに仮託して書いたものなのか、分からないような構成になっていて、う~ん、不完全燃焼。大森望が最後の議論がよく分からなかったと書いていたが、確かによく分からない……。

2012/06/17

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