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第四の手

第四の手

第四の手

作家
ジョン・アーヴィング
John Irving
小川高義
出版社
新潮社
発売日
2002-07-01
ISBN
9784105191108
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第四の手 / 感想・レビュー

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tom

アービングは好きだなあと読むたびに思う。主人公はテレビレポーター。彼には、女の人が勝手に寄ってくる。前妻からは「一緒にいると、とてもほれ込んでいるように思う。でも、いなくなると、もともといなかったと思える」と評されている。彼は仕事の最中、ライオンに左手を食われる。接合手術を受けるが、手の提供者の妻は、不妊で悩んでいて、彼に精子の提供を要求、手との面接交流を求める。ここから始まる男の恋の物語。世渡り上手だけど、もともと何かを喪失している男が、手の喪失をきっかけに再生につながる物語を得たという物語。

2020/12/13

パールレイン

取材中、ライオンに手を喰われたジャーナリスト。移植手術を目前に「手」の未亡人が会いにきて…。稀代の女ったらしが真実の愛に目覚めるまでの迷い多き日々をつぶさに描く、ユーモアたっぷりの純愛小説。印象に残った所は、母親程年齢の女性と真っ暗なホテルで、裸で絵本を読み合う所。薄明るい橙色の灯りの下で、絵本読んで貰えるなんて、凄く癒されそうと思った。何も裸じゃなくても良いのだけど…。☆☆☆★★⒊8

2017/07/26

511

ガープやホテル・ニューハンプシャーに比べ、純粋性/幻想性/口当たりの良さの欠如が目立った。ちょっと期待外れ。パトリックは受動的で現実にどっぷりと浸かっていて、どっちつかずの印象だ。ゼイジャック博士のエピソードも本筋からふらふらとしている印象を受けた。それがアーヴィングの「お伽性」のバランスを危うくしている。とは言え時折見れる情景の美しさ、澄み切った描写は流石の一言。ドリスはアーヴィングの描いた女性の中でもとびきりに魅力的に思えた。小さな深い湖での思い出たちははどんな宝石よりも輝かしく、ノスタルジックだ。

2016/12/15

メルコ

ライオンに左手を食いちぎられたテレビのレポーター、手の移植手術を専門とする医師、不意の事故で夫を失った女性、リポーターと関係を持つ女性たち。小さな登場人物にさえ豊かなストーリーと多様なキャラクターが与えられている。主人公はハンサムで人当たりがよく、とにかく女性にモテてすぐに寝る。日本の話は誇張されひいきのアメフトの描写が長いが、豊かな物語世界に浸りたいという欲求は満たされた。

2019/12/20

まおまお

わたしには、ふにゃふにゃした話におもえた。

2015/12/18

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