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リヴァイアサン

リヴァイアサン

リヴァイアサン

作家
ポール・オースター
Paul Auster
柴田元幸
出版社
新潮社
発売日
1999-12-01
ISBN
9784105217051
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リヴァイアサン / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆5.0 語り手(主人公)が知らぬ間に入れ替わり油断して読んでいると(まあ大概いつもポケーと油断だらけで読んでるのだが、更に歳のせいで理解力も衰えまくり)誰の話なのか?となるが、そこはそれ、それはそこ、オースター。誰が誰での話でも面白いのである。

2021/07/19

冬木楼 fuyukirou

(事故で?)爆死した友人サックスのことを語る物語。友人のことを語るために、自分のことをサックスをめぐる女性たちのことを語る。場所が1990年代のアメリカでその時代がなんとなくわかるのと作者が人物を詳しく語るので、登場人物が会ったことは無いけど知っている人達みたいな親しみのある感覚になる。その上で、サックスとリリアンの娘の出会いあたりからバットエンドの予感がひしひしとして読むのが苦しく、予想とは違った形だけどやはり悲劇的な終わり方で悲しく感じた。 ポール・オースターの小説はいつも心を揺さぶられる。

2016/12/04

511

1.各登場人物に分厚いバックストーリーが用意されていて、それが理論的な肉付けとしてそれぞれに味と実像をつけている。なぜそう行動したのかがわかりやすく、一連の物語は力強い、一つの本流に沿っていることがわかる。それはオースターの売りの幻想さ(透明感)と反比例するものでもあり、本書での一つのチャレンジだったのかもしれない。個人的にはいつもの良さが薄れてしまってるように思えて、物足りなかった。2.P341「どの対比においてもどちらの項もそれなりの輝きと胡散臭さに彩られてていて、単純にどちらが偉いかを決めきれない」

2016/12/13

蘇芳

様々な登場人物の交わりで構成された話。凹凸があるわけでもなく淡々と読めたのだけど、なにか読後感にしこりというかすこし寂しい気持ちになるのはなんでかね。

2016/04/20

ムツモ

終盤になって漸くこの物語の全体が掴めてくる。 何人もの人生が複雑に絡み合い、しかもそれは一人一人のごく一部でしかなく、更に誰の視点なのかによって見え方も違う。でも実際の人生もそういうもの、誰かの全てを知ることはできないし、だからこそ面白いと言える。10年ぶりくらいの再読。

2012/09/23

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