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風と共に去りぬ

風と共に去りぬ

風と共に去りぬ

作家
マーガレット・ミッチェル
Margaret Mitchell
大久保康雄
竹内道之助
出版社
新潮社
発売日
1993-02-01
ISBN
9784105260019
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風と共に去りぬ / 感想・レビュー

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zero1

盛者必衰を描いた説明不要の名作。南北戦争のあった南部ジョージア州を舞台にしてはいるが【お前は誰?】と読者に問いかけている普遍さは健在。男ならバトラーかアシュレー、女ならメラニーかスカーレット。スカーレットの激しさを秘めている女性はいるはず。どこかに自分の分身を見つけられるだろう。題名と有名な結びの一文については後述。文庫5冊分を一冊にした1217ページ。36年出版で翌年ピューリッツアー賞。映画は9つのオスカー(アカデミー賞)を獲得。91年には続編「スカーレット」(リプリー)も出た。いつか文庫で再読したい。

2020/07/30

吉右ヱ門

スカーレットの独白「重荷というものは、それを負えるだけの力のある肩にかかるのだ」 5000円!図書館万歳!分厚くて萌えた。南北戦争という歴史の中で翻弄されたスカーレットの、とても愚かで浅はかで我が儘で自己中で自業自得ではあるけれど、強く美しく不屈の精神は凄い。圧倒的な輝きを持つ。そして太陽のそばにある月、メラニー。こちらも凛とした芯の強さを潜めている。器用貧乏のレットが気の毒で仕方ない。スカーレットは間違ってはいないが、女に嫌われる女の典型だ。 読後レモンバーベナの化粧水を買ってしまった( ´艸`)

2011/09/03

つぶあん派

あまりに分厚い本だったので、どんな内容かと思い手に取りました。初めはただの、泥沼恋愛小説だと思っていて、ぼんやりスカーレットとアシュレが困難のすえに結ばれる話なのだと思ってました。しかし予想とは違い、戦争のリアルな描写やスカーレットの困難に、一緒になって絶望したり、幸運に喜んだり。スカーレットは確かに気に食わない部分もありますが、彼女のある種の強さにはかっこいいとすら思いました。一番欲しかったものを失った彼女ですが、それすらも取り戻してみせると最後まで戦うところなんか、もう尊敬します。語り足りないです…。

2011/07/27

ささずし

子供の時に読んでよかった。その後の心の拠り所だったかもしれない。虐待・家出・ストーカーに殺されかける・親しい人の自殺など何度も潰れかけた。心のどこかに、何度も立ち上がって生きることを諦めない主人公の姿があったかも。大人になってからは、作者の思いが気になる。女性記者として活躍していたミッチェル。しかしこの一作以降は身体が弱くて書けなかったという。どんな人生でスカーレットに何を託したのだろう。

2018/05/03

青日

主人公スカーレットが、激動の時代の中でどんな状況にもくじけず立ち向かう強さと自分の気持ちに正直なところがとても印象に残った。 スカーレットの3番目の夫となるレット。すごく不器用な愛し方をする人だなあと感じた。自信に満ちあふれていて人には絶対みせないけれど、心の中は本当はすごく不安で孤独な想いでいっぱいだったように感じた。 全体を通して1番感じたのは失う時になって、スカーレットが自分の本当の気持ちや大切なことに気付く切なさ。 でもそこでくじけずに何度も立ち上がるスカーレットの姿に勇気をもらえた。

2011/11/02

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