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新訳 夢判断 (新潮モダン・クラシックス)

新訳 夢判断 (新潮モダン・クラシックス)

新訳 夢判断 (新潮モダン・クラシックス)

作家
フロイト
大平健
出版社
新潮社
発売日
2019-04-25
ISBN
9784105910075
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新訳 夢判断 (新潮モダン・クラシックス) / 感想・レビュー

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のっち♬

夢解釈の心理学的技法や夢を生む心的な力について。曰く、夢は「幼児記憶が最近の出来事に転移した産物」で、無害なイメージや考えを隠れ蓑に前意識へ入る"転移"が鍵。どんな夢も何らかの形で願望を叶える見解には、様々な神経症が不安神経症に陥らないための症状で構成されるという大発見が生かされている。どの患者よりも自身の夢が多いのが特色で多角的なアプローチを試み、ユダヤ人差別や甥とのライバル関係が出世欲へ発展した来歴が浮き上がる。些細な事柄こそ無意識へ通ず。夢は覚醒時と全く別の意味で複雑な知的作業。心の大切な安全弁だ。

2023/10/05

Koichiro Minematsu

読メ友さんのコメントのやり取りでご紹介のあった本。ここまでに「夢」について語られた本は初めてでした。夢をみるという抽象的な理解、若者よ、子供たちよ、夢を持てと安易に使っては、強制させていることになるのではと、内省しました。ただ、叶ったものとして望みを見せてくれる夢は、未来に導いてくれるものだと信じれることには安堵した。ご紹介ありがとうございました。

2020/02/24

ころこ

まず、夢の断片の表象が解釈と一対一で対応しているというのはおかしくないかとの印象を持ちました。フロイトのみた夢と患者の夢、また別の人の夢が同じ表象の構造をしているとどうしていえるのだろうか。フロイトの夢の記述と、私の夢との成り立ちの違いにも当惑します。記述できる夢だけではない、もっと因果関係も時系列もばらばらなイメージとしかいえないような夢の方が多いのではないか。そもそもそんな夢ばかりではないか。むしろ覚醒してから明確に説明できる夢をみるとほっとします。このほっとすることこそ、フロイト的夢解釈に侵食されて

2020/11/07

Shogun

「イルマの注射の夢」がその代表的な例だが、聖書やらホメロスやらを原語で読めるほどのボキャブラリーの量ならあの語彙とこの語彙の音が似ているので繋がっている、という発想にはなりそうだけど、普通の人はそこまで連想が働かない気がする。 しかし「夢に出てきた謎の単語をまとめた」サイトがあって、本人にすら意味のわからない造語が出てきたりしているのを見ると、意味まではいかなくとも「音の印象」くらいのレイヤーではそういった無意識の選択が働いてそうだとは思う。

2024/07/26

kana0202

おもろかった。夢の語りも夢の一部。幼児期の感覚が、最近の記憶の情景を隠れ蓑にやってくる。夢はバラバラの断片の集積だから連想していくことで隠されていたピースがでてくる。分析を始めるとどんどん夢を見るようになる。イイ夢見たいな。

2022/04/30

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