日記の虚実 (新潮選書)
日記の虚実 (新潮選書) / 感想・レビュー
讃壽鐵朗
特に、蘆花日記のすごさが印象的だった
2017/11/08
四四三屋
人は何故日記を書くのか? なかなか難しい問題です。著者は日記を書くのは「それは一口にいえば、自らの人生に何らかの展開があると予想される場合である」とします。本書で紹介されている日記はいずれもかなり長期間にわたり書かれた日記ばかりです。野上弥生子などは、六十二年間にもわたって(途中何度か中断もあるが)書いています。三日坊主の私にとってみれば、驚異としかいいようがありませんね。また、作家の日記は基本的に公表されることが前提(死後という条件が付くにしても)として書かれているのも日記の本質を突いていて面白い。
2015/07/30
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