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砂の女

砂の女

砂の女

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
1962-01-01
ISBN
9784106006036
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砂の女 / 感想・レビュー

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クローカ

小説。ジャンル的には文学ですが内容はたぶんホラー(田舎怖い怖い系)だと思います。不条理をリアルに感じさせる圧倒的な筆力もさることながら、『読むこと』そのものが『覗くこと』に繋がる(それこそカゴに入った虫を眺めるように)という悪趣味なメタ視点への言及こそがこの小説の醍醐味、なのだろうなあ。前情報なしに読んだので心底怖かったです。凄いもん読んだ。

2012/05/06

peugeo

男はなぜ逃げださなかったのか?自由とは制約の基にあり、制約がなければ自由足り得ないからだ。昆虫採集をしていたはずの男が、今度は砂の洞の中に採集(監禁か?)されるという意趣返しだろうか。

2012/11/19

いざよい

読んでいると、口の中がパサパサします… こういうことってあるよなぁ…本当に日常にありふれているよなぁ…と、自分の生活に重ね合わせてしまうこと必至です。

たかぼー(人身御供)

内容は語れるほど理解はしていないが、文体、比喩表現はすばらしい。何でこんな文章が書けるのだろうか?この人の作品は特殊な文学作品のように思われる。

2012/05/22

アイリス

熱くて息苦しくて読むのが辛かった。短いのに長い。延々と続く蟻地獄の中での生活は、実は僕たちの生活と根本は変わらない。尽きることのない砂を削る作業と日々の糧を得るために毎日を消化していくことと、何が違うだろう。選べるなら迷わず後者を選ぶけれど、それは生活という中毒に陥っているからなのかもしれない。二十歳くらいの時に読んでいたら良かったかもしれない本。主人公も最後は中毒に負けた。それが幸せに感じれるならそれでいいんだと思う。

2010/09/16

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