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箱男

箱男

箱男

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
1973-03-01
ISBN
9784106006210
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箱男 / 感想・レビュー

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蛸墨雄

代表作だけに期待を込めて読み進める。期待通りの安部公房らしい作風と内容と修辞。おもしろいなぁ。次は「密会」を楽しもうと思う。

2018/05/23

Akiya

奇妙な世界観が後半からグッと想像上の世界に押し寄せてくる。誰が誰で、結局真相はなんだったのか。光がなければ真相は見えないので、箱男と同様に無いに等しい。内と外。どちらが真でどちらが偽か。

2021/04/26

ふがし

文庫本で一度読んだんだけど、カバー裏の石川淳氏評がかっこよくて購入。「人類といふやつはそろそろ滅亡したほうがよさそうだとしても、さしあたつて人間の生き方になにか新しい形式を見つけることができないものだらうか。」社会からの疎外ではなく積極的な離脱。匿名社会というのは現代でより広がっていて、人間の持つ欲求でもある。この箱男は新しい時代と人間の普遍的な部分とを指示していると思う。

2012/06/10

Toshiko Hirose

最近、映画?が話題になっているので、読み返してみた。ホームレスに近い存在である、箱男。ホームレスは自分の空間を、ビニールシートで囲んだり段ボールで囲んだりして持っていることが多いが、箱男は、すべてを箱の中に収納した状態で移動する。物語は、箱男と女性と贋箱男との三者を巡るものだが、どこからどこまでがフィクションなのかは読者にはわからない。

2024/03/11

ぽぽ

祖父の本棚にあった一冊。じぃちゃん、読んだよー! 見る側と見られる側?複雑。理解しようとするともっとわからなくなるような。でも読んだ時間は無駄ではなかったからいっか。時々、村上春樹かなって思っちゃうところがあった。箱から出ることは簡単でいつでもできる。ただしないだけ。ホントに?

2022/11/14

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