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近江路散歩 (とんぼの本)

近江路散歩 (とんぼの本)

近江路散歩 (とんぼの本)

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
1988-05-01
ISBN
9784106019586
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近江路散歩 (とんぼの本) / 感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

 司馬遼太郎、白洲正子二人の作品の愛好者です。共通点は二人とも中央よりも辺境、都よりも鄙が好きなところです。古来、近江は大和や山城の中央から見て後背地であり、大陸・半島からの帰化人の本拠地でもありました。彼らは技術や文明を手に有力豪族に近づきました。伊吹山や不破関などヤマトタケル伝説、壬申の乱など歴史上の舞台でもあります。その後も信長の安土城や光秀の坂本城、関ヶ原など要衝の地として歴史に登場し続けます。

2020/01/17

紫羊

近江路を旅する予定があり、せっかくなので予備知識を持って行こうと思い手にした本です。司馬遼太郎、白州正子、水上勉のエッセイは、三者三様の表現の妙を味わうことができます。巻末の旅のガイドも役に立ちそうです。

2017/05/10

獺祭魚の食客@鯨鯢

 古来、百済からの多くの帰化人が住んだ近江地方について司馬遼太郎氏、白洲正子氏が残した紀行文を写真で解説。近江京は天智帝が遷都後に短期間で飛鳥に戻った幻の都。蒲生野は「茜さす紫野ゆき野守は見ずや、、、」で有名な額田王と天武帝と和歌の舞台。  百済系の天智帝と新羅系の天武帝の確執は壬申の乱へつながり、今の日韓関係まで尾を引いています。

2018/05/06

クラムボン

近江の紀行文を集めたエッセイ集です。司馬遼太郎『街道をゆく』、白洲正子『かくれ里』、水上勉『古寺巡遊』から採られています。文面の端々からは近江の国への愛情を感じます。中でも「かくれ里」の二篇が良かった。「近江にもこんな秘境があったかと驚く」と言わしめた《栗東の金勝山狛坂廃寺の磨崖仏》、「近江で一番美しい仏像が、こんなささやかな寺にかくれている」と興味をしめされた《湖北高月の渡岸寺の十一面観音》。地理的に不案内な私には、近江には埋もれている宝の山があるんだなと、感じました。

2021/05/19

hitsuji023

写真、エッセイ、観光ガイドと近江旅行の予備知識として役に立つ。

2019/06/22

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