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新アルハンブラ物語 (とんぼの本)

新アルハンブラ物語 (とんぼの本)

新アルハンブラ物語 (とんぼの本)

作家
安引 宏
佐伯泰英
出版社
新潮社
発売日
1991-09-01
ISBN
9784106019975
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新アルハンブラ物語 (とんぼの本) / 感想・レビュー

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アキ

アルハンブラ宮殿とは赤い城という意味のアラビア語が由来である。アルはアラビア語の定冠詞で、ハムラーが赤いという意味。なぜ赤い城と呼ばれるようになったかは諸説あるが、元は城塞であったところに王宮と離宮を13世紀から15世紀にかけてイスラム・ナスル朝の王たちが築いていった。柘榴を意味するグラナダの街にある礼拝堂に、臣下であったナスル朝を滅ぼしたカスティーリャのイザベル女王とアラゴンのフェルディナント王、そしてあのフアナ王妃の墓がある。アルバイシンのレストランからの夜景で、アルハンブラは妖しく輝いていた。

2024/11/17

春ドーナツ

最近読む本に頻繁に顔を出すのが、吉田健一とワシントン・アーヴィング両名である。前者は「ついて」を「就て」と書くのですぐ分かる。先日、映画「スリーピー・ホロウ」の原作もW氏だったかと驚いていたら、今回も「アルハンブラ物語」の作者であった。「そろそろ読みなさい」ということなのか。「宮殿」の平面図を見ると、その余りの広大さに圧倒される。城郭都市でもあったそうだ。縮尺1㎝=12mという表記を発見して「地図の魔力」という言葉が浮かぶ。巻末のスペイン南部観光案内で初めて「マラガ」の写真を見た。懐かしき「深夜特急」よ。

2018/05/02

takao

抽象的な美しさ

2016/02/11

J_L_B_459

「赤ら顔」城に刻まれる、イスラム統治下のアンダルシアの歴史を駆け抜ける。時間を辿る旅と、宮殿の散策とが平行する記述。突然新しい名詞が説明なく出てくるなど、難解な箇所が散見されるが、充分に浸れる。

2010/01/21

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