ルーヴル美術館の楽しみ方 (とんぼの本)
ルーヴル美術館の楽しみ方 (とんぼの本) / 感想・レビュー
Nat
図書館本。1991年の本なので、大分昔のものですね。でも、コロナウイルスのニュースばかりで憂鬱なので、読んでいたら現実逃避できました。発掘で出てきた中世のルーヴルを見たいな。アンドレア・マンテーニャの『美徳の園から悪徳を追払うミネルヴァ』やはり好き。別の本で見かけたアントワーヌ・キャロンの『キューピッドの葬式』も不思議で好き。
2020/02/24
Kazuko Ohta
今月どうしてもあと1冊読みたいんだけど、と思ったのが31日の19時だった場合はどうすればいいですか。本棚に突っ込んだまま20年経っている本書を読むしかありません。私のこれまでの人生で、読んでほしいと誰かに勧めた回数が最も多い本は『超芸術トマソン』です。赤瀬川さんのそのトマソン的ものの見方は、ルーブル美術館へ足を運んでも変わらない。ここはパリのメインディッシュ。モギリ嬢について言及したり、流血している絵に注目したり、微笑みを探したり。芸術に疎くてもしっかり楽しめます。赤瀬川さんがもうこの世にいないのが残念。
2022/03/31
kanaoka 57
詳細な知識と複雑な思考の大切さとは別に、よく分からないものを自らの視点でズバリと切ってしまう新鮮さ。そして、そこに新たな世界が生まれる。
2019/07/14
日々珠
職場の帰りのふと時間ができたので、はずれではあるまいと手にとったらこれが。長年の疑問が氷解する、自分のリズムにしみとおる、記念すべき本になりました。しかし高校生には勧められないな。トマソンを知ってて、水墨画を知ってて、ルーブル美術館に悩んでる人に勧めたい。油絵大作の背景の清々しさに我が意を得たり。キリスト教絵画にみる流血、肉食文化への辟易、ルーブルの地下牢の恐怖を代わってくれた赤瀬川さんに深く感謝します。軽やかなガラスのピラミッドの、地下へ軽快に導く効果にも納得。
2012/04/11
𝓚𝓸𝓉𝓸
ルーヴルの美術だけではなく赤瀬川さんの着眼と文章力も存分に楽しむことができる本でした。宗教画だとか人を描いた作品はすぐ見飽きてしまうなあ、芸術センスが不足しているんだろうなあと以前から思っていたんだけれど、いろいろ横道に逸れながら鑑賞してもいいんだとわかったのがとても良い収穫。チーマ・ダ・コネリアーノの作品の背景に魅入ってしまいました。
2016/03/28
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