イタリアの歓び美の巡礼 中南部編 (とんぼの本)
イタリアの歓び美の巡礼 中南部編 (とんぼの本) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
巻頭は聖フランチェスコのアッシジからはじまって、バロックのローマ、エトルリアの遺構を伝えるタルクィニアを経て、最後はフランチェスカのアレッツオ、サンセポルクロへ。あらためてイタリアの全土が美の歓びに溢れていることを認識しなおす。しかも、それは実に変化に富んでもいる。すなわち、アッシジの静謐と、ローマの目くるめくバロックの過剰と。それぞれの街を網羅的に語らないで、テーマを設定したことも成功している。例えばローマなどは古代の遺跡から中世を経て、現代の建築にいたるまで、連綿とした文化の蓄積がそこにあるのだから。
2018/06/27
Nat
バロックが跋扈するローマのイエズス会の主教会であるイル・ジェズ聖堂やサンティニャーツィオ聖堂の贋クーポラを実際に見てみたい。前から興味があったアッシジについて多くのページがさかれていて、楽しめた。ただ、中南部を一冊にまとめてあるのが少し残念。中部、南部をそれぞれ一冊にしてじっくり見たかった。
2021/05/08
mahiro
この頃イタリア歴史、美術系の本につい手を伸ばしてしまう気分…余りツアーのコースに入っていないアレッツオのピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画やアッシジの聖フランチェスコの事が詳しく紹介されていてなかなか良かった。ローマも取り上げられていたが、華やかさより素朴な地方に重点を置いていると思った。
2013/12/03
k
アッシジのフランチェスコのことが詳しくわかったし、サン・フランチェスコ聖堂の朝日を浴びる素朴な外観と内部の幾何学模様と壁画がとても美しかった。特に聖母子像。ピエロ・デッラ・フランチェスカも「復活のキリスト」しか知らなかったけど、二つの聖母像が印象的だった。「ライフ・イズ・ビューティフル」が見たくなる。
2021/02/14
takao
いいな。
2016/11/26
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