藤沢周平 心の風景 (とんぼの本)
藤沢周平 心の風景 (とんぼの本) / 感想・レビュー
がらくたどん
先日ご感想に誘われて池波正太郎の『江戸切絵図散歩』を引っ張り出したので。こちらは藤沢作品の「北国小藩もの=海坂藩もの」の舞台を写真と小説・エッセイからの抜粋で紹介するファンブック。『花のあと』で以登が眺めた掘割の桜、『蝉しぐれ』で文四郎が見渡した小川の向こうに青々と広がる田圃。『三屋清左衛門』や『用心棒日月抄』で話題に上った郷土の料理の再現も楽しい。雑誌「文藝春秋」の特集号に掲載された井上ひさし自筆の「海坂藩・城下図」が見られるのも嬉しい。池波一辺倒から藤沢周平に目覚めた顛末を綴る山本一力の短文も一興♪
2023/12/29
あきあかね
「数日吹き荒れた吹雪が去ったあとに、神の恩寵というしかないような晴天の一日が訪れ、そういう日は、月山は全山白雪に覆われた姿を現した。」 北国の小藩、海坂藩。この美しい名の架空の藩は、藤沢周平の多くの作品の舞台となってきた。本書は藤沢の小説や随筆の中の言葉と四季折々の写真によって、海坂藩ー藤沢のふるさと山形県鶴岡ーの魅力を伝えてくれる。 雪片の降りしきる鈍色の日本海、長い冬のあと爛漫と咲く桜の濠、しきりに蝉しぐれの降りそそぐ境内、ひそやかに霧にけぶる羽黒山の杉木立などの原風景。はたはたの湯上げや寒鱈の⇒
2019/11/19
hide7250
「海坂藩」詣に備え、予習のために購入。なんと!(目次には掲載されていない)井上ひさし氏が、『蝉しぐれ』の記述から描き起こした「海坂藩・城下図」が。これだけでも購入の価値あり。目次に入れておけば、もっと売れただろうに…。
2014/09/30
takao
鶴岡はいいところだな。
2016/12/10
hitomino122
鶴岡行きたいですね
2014/09/07
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