パウル・クレー 絵画のたくらみ (とんぼの本)
パウル・クレー 絵画のたくらみ (とんぼの本) / 感想・レビュー
kinkin
1920年から1930年代に多くの作品を発表したパウル・クレーの作品と解説で構成。絵の解説というとなんとかビズムとかなんとか主義とかそんな言葉が好きなんだろう。絵の解説を読んでいてもちんぷんかんぷんなので絵だけ眺めていた。クレーというとやさしい色使いだけなのかと思っていたらそうでもないのだなあ。古新聞や活字、布などを使ったコラージュも面白いなあ。実物を見てみたいなあ。絵は理屈や批評で見るのはやめて素の心で見ることを心がけようと思った、図書館本
2021/04/09
ねこさん
2005年の芸術新潮『パウル・クレーの静かな闘い』の再編集版。仕事でクレー作品の解説を書かねばならず、様々読んだが最も網羅性が高く、バイオグラフィーもよくまとまっている。バウハウス時代に体系化した造形理論については触れられていないが、クレーの読み解きを楽しむための基礎知識を得るためであれば十分かもしれない。
2022/11/01
つちっち
クレー研究の第一人者お二人による対談解説。アイコンにもしているパウル・クレー。なぜに好きなのか?好きなもんは好き!だからだけど、「絵と言葉との関係が独特」「音楽を見る、絵に耳をすませる」「嬉しいときも絶望したときも、いつもどこか客観的、傍観者であることを運命づけられた男」。いしいしんじ氏の『オルフェウスの庭』はさすが作家さんの表現力ですごく良かった。超多作のクレー、1枚ぐらい手に入らんかな。
2022/05/15
袖崎いたる
ざっくりパウル・クレー。「西洋の思想世界はどうしても、母たる物質から生物・人間をへて父なる超越者へいたるシステムを持っている。その中のステップアップやステップダウンが人間のドラマになる。」なるほどねー。クレーの絵に関しては一方向の解釈を逃れるような企てが施されてる。なるほどねー。そしてクレーの描いた天使はポケモンである。……へ?
2020/02/21
もこ
生涯を通じて感情を抑制していたクレーの晩年には凄みが感じられる。感情が思わず溢れ出てしまったのだ。今まで可愛らしい絵=クレーというイメージだったけど、至極現実を見据えていた画家である。
2010/02/22
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