とんぼの本蕪村放浪する「文人」
とんぼの本蕪村放浪する「文人」 / 感想・レビュー
mocha
折口真喜子さんの作品から興味をもった与謝蕪村。その絵画作品の見事さに驚いた。特に銀閣寺の墨一色で棕櫚を描いた襖絵が素晴らしい。丸山応挙とはご近所さんで親しく、合作もあるそうだ。俳人として知られるようになったのは正岡子規が評価したから、というのにもびっくり。附記では四季折々の句が見開きの美しい写真で紹介されていて、蕪村入門書としてとてもいいと思う。
2016/09/15
sofia
旅人・蕪村の生い立ちは読みやすかった。中国っぽい文人画から俳画、国宝の絵からさっさっさと書いたような飄々とした絵…と魅力的な人である。
2022/05/10
しーもあ
内容はやや物足りないけど、写真が多くヴィジュアル的に見やすかった
2017/01/29
Mマジパン
蕪村の俳句は暖かいユーモアのようなものが漂っていて好きである。しかし、正岡子規に発見されるまで、江戸期は大雅などと並ぶ画人とみなされていた。この本は、修業時代の若書きから円熟期の傑作まで、各地を旅しながら進化を続けた彼の作品を一堂に集めたものである。俳画の漫画みたいな軽妙な絵も良いが、完成期の「蘇鉄図屏風」「鳶鴉図」「夜色楼台図」、さらに「白梅紅梅図屏風」はまさに傑作で、精神性も深まっている。一度実物をじっくりと見てみたい。ただ、他の本で見た眼鏡をかけて書物に向かっている自画像(?)が一番好きだ。
2021/02/18
Fumi Kawahara
これも、『若冲と蕪村展』の為の前準備。この二人、同じ年生まれ。で、ほとんど京を出ない&裕福な商家に生まれて画材にも不自由しなかった豪華絢爛、絵一筋の若冲に比べて、生まれはよく分からん。多分この辺。そんで、関東やら東北やら芭蕉の足跡辿ったり京に落ち着いても日本海側行ったり四国行ったり来たりしたり、絵もたしなむけど俳諧の方に重心置いてる蕪村の対比展なんだな、と。岡田美術館行った人の感想見ると、ほぼ応挙のワンちゃんにやられてるので、応挙どうしよう・・・(・ω・)・・・蕪村、若冲より応挙の方が親交あるやんってゆー
2016/11/01
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