沢村貞子の献立日記 (とんぼの本)
沢村貞子の献立日記 (とんぼの本) / 感想・レビュー
ぶんこ
27年間の36冊にもなる毎日の献立日記。 その膨大さに驚くとともに、ノートに手作りのカバー、しかもカレンダー利用というところに、グサっときました。 思わず我が家のボロボロのノートにも、使い古しのカレンダーでカバーを作ろうと決意しました。 毎日の生活をおろそかにせず、最愛の殿とは離れたくないからと、泊りがけの仕事は避けていらしたと、山田太一さんのお話にありました。 イカと椎茸の納豆和えは即実行。 ご夫婦ともお葬式はされず、お骨を海に散骨されたのも素敵な決断で、真似をしたいです。
2014/07/26
minimu
「女優」か「家事」か、どちらかをとるべきか悩んだことはない。なぜなら女優をやめることはあっても、暮らしをやめることはないから。ーー本当に「生きかたのお手本」のような沢村貞子さん。その献立帳はコツコツ毎日付けられ、全36冊にも及ぶ27年間の記録。本書はその中のいくつかを再現したもの。バランスよく彩りよく用意されたお食事を、ご主人と楽しんでいらした光景が目に浮かぶようです。パーティのような華やかさはなくても、食材の旬や健康を考えてのきちんとした食事。丁寧な暮らしってこういうことなんだなあ。
2016/04/26
kyokyokyo3201
まずは黒柳徹子さんの文章にぐっとくる。深い愛情、友情が感じられて。愛に基づくご主人への献身も今の時代ではなかなか見られない姿の様にも思うがそれが貞子さんの料理の基になっていることが伝わってくる。“食べたいと思うものを自分にちょうどいいだけ”食い意地の張っている自分には難しいけれど憧れる。
2024/05/12
アズル
図書館本。沢村さんが綴っておられた献立ノートを真似してみようと思いました。ちくわのお味噌汁って盲点でした。
2016/05/06
がいむ
「わたしの献立日記」から高橋みどりさんがレシピを再現した本。黒柳さん、山田太一さんらのエッセイが沢村さんのお人柄を浮かび上がらせます。日記をつけはじめたのは57歳。「仕事を持つ主婦のほんのちょっとした思い付き」「丈夫とは言えないもの同士、なんとか無事に働くためにはとにかくおいしく食べなければ・・・」という沢村さんのことばは、その年齢が近づいてきたからか妙に心に沁みます。すぐにお腹が空いてぱくぱく食べられていた時とは違ってくるけれど、自分たちに合う量、素材を工夫して80歳過ぎまで食欲旺盛でいたいものです。
2013/08/24
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