誰も知らないラファエッロ (とんぼの本)
誰も知らないラファエッロ (とんぼの本) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
タイトルの「誰も知らない」は、羊頭狗肉。新発見の絵が紹介されているわけでも、また新解釈が提示されているわけでもない。ただし、ラファエロの入門書としては最適なものの部類だろう。ダ・ヴィンチやミケランジェロとの関係もわかりやすく解説されている。ラファエロは、聖母子像も美しいが、肖像画もまた見事だ。しかも、「キリストの変容」をはじめとして、そこに描かれた天使やキリストはたしかに浮遊している。また、その部分図などからは、光や人物の表情には如実にバロック、ことにカラヴァッジオを思わせる。まさに希代の天才画家だ。
2014/05/05
Nat
図書館本。ルネサンスの三大巨匠の中では1番好きなラファエッロ。「ガラテイア」があるヴィッラ・ファルネージに行ってみたい。ラファエッロの下絵に基づき制作された壁画も評価が低いというが、素敵。また、ラファエッロを囲む人びとの相関図もわかりやすい。それにしても晩年の仕事量は多すぎて、早逝につながったかもと思わせる。
2023/09/17
mahiro
誰も知らない・・はどうかとしてラファエロ(やっばり私はこの方が馴染む)の作品を豊富なカラー頁で紹介解説し、彼の生い立ちや生涯を色々な角度から考察している。前にローマに行った時パンテオンにいったのにラファエロの墓は見なかったしヴァチカンでも見逃した物が一杯・・次回はしっかり見たいなと思った。しかし著者がラファエッロ作品の実物を見ないでこの本を著したというのはどうなの?と思わないでも無かった。
2019/04/29
いくっち@読書リハビリ中
ルネサンス美術の三大巨匠、作品に甘美(ドルチェッツァ)と優美(グラツィア)を併せ持つ美青年。神童と呼ばれ、37歳で夭逝したラファエッロは「ひとりの美しい女性を描くには、数多くの美しい女性を見る必要がある」と語った女好きだった。
2013/05/10
ひまわり
誰も知らないって・・・知ってる話ばかりだが(笑)ラファエッロの絵はいいですね!聖母を描かせたらこの人の右に出るものはいない気がします。
2013/12/13
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