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変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)

作家
橋本麻里
出版社
新潮社
発売日
2013-09-20
ISBN
9784106022494
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変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本) / 感想・レビュー

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紫 綺

第七回大阪オフ会にて、ご紹介頂いた本。解説もわかりやすく、「赤い彗星、関ヶ原に出陣す」「宝塚もびっくりの華麗な雉子の羽根飾り」「お前は既に死んでいる?」などなど、ユーモアとセンスの良い見出しコピーも素晴らしい!!

2014/01/25

コットン

ゆぅしでさん一押しの本。それにしても、こんな兜ありかよ⇒兎、ムカデ、トンボ、蝶、大の字に髑髏など…。極め付きの2点は①金箔唐草模様の総透かしに無の文字入り烏帽子←防御の役に立たないぞ!②兜から伸びるのは腕から先となっており黒漆塗りで握った手には金箔の金剛杵(古代インドの武器で密教では煩悩を打ち破る象徴)←勝手にロシアアバンギャルド風だなと感じた

2014/01/25

さらば火野正平・寺

戦国〜江戸期の珍妙なる形の兜を集めた新潮社『とんぼの本』の一冊。まあ間違いない面白さである。本文にもあるが、現代のヤンキーファッションに通じるものがある。過剰な美意識。芸術からアプローチした日本史は普通の歴史本より良かったりする。以下雑感→●井伊家の赤い具足はたしかにシャア専用のようだ。●質実剛健なイメージの家康も、19歳の時は金ぴか具足、角付きが流行った時には角付き兜と、案外チャラい所がある。●官兵衛伝説で割を食う息子・黒田長政は兜を見るとなかなか非凡なセンスの持ち主である。執筆者の文も非凡。

2015/07/19

bianca

戦国時代初心者には良い本でした。モチーフの由来もよく理解できるし、戦の現場では何が起こっているのか屏風絵と共に想いを馳せました…って、でも機能性無視のデザインにのけぞること多し。北陸方面の旅にて博物館で変り兜に出逢った時の衝撃…それからもう夢中です。風を切るタイプだったら良いけど、船のマストの様に真っ向から風を受けちゃうのもあり、戦国武将は首が強くなければなりませんね。普通はムチウチです。こういった武士の美意識はヤンキー改造車とかマジンガーZとかちゃんと後世にも受け継がれてるのですね。本当に奥深いです。

2016/04/25

ホークス

2013年刊。戦国期中心に造られた異形の「変り兜」を美術ライターの橋本氏が解説。写真が大きくてキレイ。コラムも読み応えがある。殺し合いに臨んで敵を威嚇し、味方を鼓舞する兜には、勇猛、奇怪、優美なモチーフが選ばれる。私はクワっと口を開けたシャチホコ形が面白かった。著者がマジンガー系と呼ぶ巨大ロボを思わせる意匠も好きだ。ハマグリ(口を割らない)、クギ(打ち貫く)、ムカデ(毘沙門天の眷属)など、謂れも様々。キッチュな自己顕示の味わいにワクワクするのは、殺し合う生き物として当然かもしれない。これぞ日本のバロック。

2021/08/01

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