ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと: 時間・お金・ファンタジー (とんぼの本)
ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと: 時間・お金・ファンタジー (とんぼの本) / 感想・レビュー
佳音
よかった!エンデ・エッセンスがつまっている。お茶しながらエンデの作品のどれを再読しようか、いやこれも未読だったなどとあれこれ考えてワクワクできる本。新たな視点を与えてくれた。
2015/09/20
とよぽん
ミヒャエル・エンデは有名だが、こんなバックボーンをもっていて、日本文化に親しんで、そして哲学的な洞察力を秘めた作家だったことを知り驚いた。という意味で、この本を読んでよかった。エンデの作品を読む視点?がガラリと変わったと思う。写真やイラストも多く、波瀾万丈の作家の人生を広く深く語ってくれて、日本のドイツ文学研究者たちのエッセイ、コラムもあり、さすが「とんぼの本」だ。
2022/11/17
shikashika555
読み友さんのレビューにひかれて。 『モモ』からは感じるところは大きかったが、作者ミヒャエル・エンデについてはほとんど知らなかった。 生い立ちから作品紹介、エンデの価値観や哲学などを網羅。 「お金には神が持つ特質の全てが備わっています。人を結び付けもすれば引き離しもします。石をパンに変えることもパンを石に変えることもできます。お金は奇跡を起こします。(中略)お金には不滅という性質まであるのですから。」(『エンデの遺言』より) 素晴らしい理想に乗りたい気持ちと、実現不可能なことに鼻白む気持ちとの板挟み。
2022/07/28
Gotoran
「時間」「お金」など、社会に対する鋭い洞察・思索から創作された『モモ』『はてしない物語』の生みの親、エンデの魅力が一杯詰まった紹介本。豊富な写真、詳細なバイオグラフィー、作品ガイド、自身の写真や貴重な自筆画の数々・・エンデという多才な作家の業績と人物像が描き出される。また、インタビューや対話、講演録などから抽出された「エンデの言葉」も印象深かった。
2014/08/21
井月 奎(いづき けい)
私にとって芸術や美は命の意味と存在の価値を知ることなのです。そして美や命、光や時間と言うのはどこかに混沌と存在しているのだと思っています。ユングの集合的無意識や仏教で言うところの阿頼耶識などと関係しているのかもしれません。私がその世界に行けたとして、なにかつかめるのでしょうか?分かるのでしょうか?そうは思えません。悠久の時間と空間に漂うだけに終わるでしょう。ですから優れた芸術家のガイドが必要なのです。私が憧れの芸術家のことを知りたがるのはそう言うことなのです。ミーちゃんハーちゃんでは……ありますけれども。
2016/10/25
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