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つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本)

つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本)

つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本)

作家
つげ義春
つげ 正助
浅川 満寛
出版社
新潮社
発売日
2022-06-30
ISBN
9784106023026
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つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本) / 感想・レビュー

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旅するランナー

つげ義春さんが何者か知らなくて。表紙を見て、美術評論家がフランスに行って絵画を見て回るのかと。でも、漫画本でした。それも、幻の漫画家ですね。アングレーム国際漫画祭授賞式と原画展のために81才で初海外。めんどくさがる感じがとても面白い。そんな人物を再評価するフランス人の目の付け所が素晴らしい。そして、漫画雑誌ガロに掲載せれていた7篇の原画。味わい深い作品ばかりです。うち1作で描かれる、西伊豆松崎温泉の長八の宿山光荘に訪れたくなりました。

2022/08/16

アキ

名前は知っていたが、本書にて初めてつげ氏の漫画を読んだ。「月刊漫画ガロ」に1965-1970年に掲載された作品より7作品。「沼」「ほんやら洞のべんさん」「長八の宿」「もっきり屋の少女」「李さん一家」「やなぎ屋主人」「海辺の叙景」どれも情景と心情が印象に残る話。特に沼・海辺の叙景が良かった。出不精の本人を息子がなんとかなだめすかして、アングレーム国際漫画祭での顕彰に初めての海外旅行を果たした。現地でも「家に帰りたい」と言うご本人も、自身の作品の前に来ると饒舌に語り始めた。とぼけた本人の写真も味があっていい。

2022/10/08

keroppi

2020年アングレーム国際漫画祭に出席するため初めて海外渡航をしたつげ義春。ショルダーバッグ一個で旅立ち、着の身着のまま。食べる物もあまり受け付けず元気がないが、自分の原画の前では熱く語る。やはりつげ義春である。パリに佇むつげ義春は絵になっている。合わせて7作品が原画で掲載されている。原画から滲み出てくる余韻。この本を読んでいたら旅に出たくなってきた。

2022/10/04

gtn

父が老後を送れるよう、息子正助氏の奮闘によりフランスで開催された原画展と併せて編まれた原画集。つげ作品に改めて触れ、他の作家とは一線を画することを再認識。原画ならではの趣もある。つげ氏が、まだ存命であることを嬉しく思う。

2022/09/10

リッツ

面白かったぁ!子供の頃から親しんできたつげ義春さんだけど改めてわくわくしてしまった。フランスで開かれる国際漫画祭に招かれ82歳で初の海外、いやだ行きたくないと寸前まで言って息子さんや周りを慌てさせ、着いてからもハラハラさせ通し。インタビューも含めて(悪いけど)楽しんでしまった。着替えも持たずに来たというけれど色合いもスタイルもパリに溶け込んでるし漫画でお馴染みの息子さんの姿も見られて凄いお得感、に加えてもう何度も読んだ漫画の原画に改めて胸が踊ったのでした。

2024/05/05

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