さっちん (フォト・ミュゼ)
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さっちん (フォト・ミュゼ) / 感想・レビュー
kinkin
著者が大学生(1962年頃)の時に撮った作品集。東京の団地、そこに暮らす「さっちん」と友達をモノクロ写真で捉えている。遊ぶ、ふざけ顔、鼻をたらしている、馬跳びをする子、木登りをする子供etc 当時の子供が今のこと比べて幸せだったかと問われても答えようがないがみんなの笑い顔がとても素敵だ。ゲームやスマホに釘付けになっている今の子どもたちの顔とはやっぱり違うなあ。
2017/07/11
キジネコ
見た、読んだ、笑った、そんでもって泣いた。輝く瞳 世界をまるごと呑み込む大きく開いた口。昭和の30年代、この本の中に僕がいる。命だね、元気爆弾。溢れ出る元気が周囲に感染する。子供も大人も街も世界も元気だった。この頃のさっちんの声が今、聞こえない?それは いつからの事だろう?子供たちの中に「さっちん」は今もちゃんといるけんど 昔よか少し元気がない。元気が足りないのは子供たちのせいじゃない。元気を爆発させる空き地を塗りつぶしたのは どっかに元気を忘れてきた 元さっちんの、大人の、せいかも知らんと・・反省した。
2015/01/19
hope
さっちんはオレだよ。さっちんは誰の心の中にもいる。 歳をとってから眺めると更に沁みてくる。生き生きとした俗っぽい無邪気な少年の笑顔に、心がふっと軽くなる。理屈じゃなくて感情にダイレクトに訴えかけてくる。 そうか、笑顔を作るには、全力で遊んで全身で喜べばいいのだ。少年時代の輝き。ありのままの自分。永遠の名作。
2019/02/25
ナチュラ
アラーキーこと荒木経惟さんのデビュー作。 昭和30年代の団地の公園で遊ぶ子供たち。 じつにいい笑顔をしているのが印象的です。 リアル三丁目の夕日。 すべり台で、ゴムのパチンコで遊ぶ、裸やランニングシャツ姿で遊ぶ 昭和のわんぱく小僧が眩しい写真集。
2017/08/10
tom
写真の中でガキどもが走り回っている。ガキどもの表情の豊かなことに驚く。こういう顔は、荒木さんの関わりの中で生み出されたはず。この写真集は、荒木さんのごく初期のもの。そのときから、この人は、こういうスタイルを持っていたのだと、いささかの羨望と嫉妬。
2016/06/23
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