凶笑面 (新潮エンターテインメント倶楽部SS 蓮丈那智フィールドファイル 1)
凶笑面 (新潮エンターテインメント倶楽部SS 蓮丈那智フィールドファイル 1) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
《諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」に捧ぐ》著者巻頭の言葉でノックアウト。民俗学、門外漢ですが諸星さん好きならハマらずにいられません。『狐闇』とリンクした「双死神」はもちろん、どれも甲乙付けがたいですが、一番のお気に入りは『不帰屋』(かえらずのや)離屋の作りと神事・因習を基に為される推理、明かされる殺人のトリック。那智の沈黙に苦みただようエピローグ。本格民俗学ミステリーの看板に偽りなしでした。さらに巻末の参考文献『宗像教授伝奇考』星野之宣さんの記載が。しまった『触身仏』までしか借りてない(泣)
2012/02/12
Yuna Ioki☆
921-124-3 共犯マジックが面白かったので読んでみましたが、短編集のためいまいち乗り切れずに読了。歴史の謎を暴く仮説系は本来好きなタイプの作品ではあるが物足りなさが残る。個人的にはラストの「邪宗仏」が好み。コーンウェル氏のスカーペッタシリーズがほんの少し触れられていたのに笑ってしまった(笑)
2015/04/02
れみ
何年かぶりに読みました。最初に読んだ頃に木村多江さん&岡田義徳さんでドラマ化されたのでそのイメージで。でも内容はかなり忘れてたな(^_^;)表題作の「凶笑面」が長野県が舞台だから気になる感じもするけど個人的には「不帰屋(かえらずのや)」が心に残った。後半、他のシリーズの舞台でもあるビアバーが出てくるので、そっちも読み返したくなった。
2013/05/21
よむよむ
美貌の民俗学者とワトソン役の助手が次々と殺人事件の謎を解いていくお話。民俗学は少しややこしかったけど、女性版ガリレオ?みたいな感じもありおもしろく読めました。北森さんの3シリーズを刊行順に読んでいるので、互いにリンクしている所にニヤリとします。「不帰屋」がすごい。昔の人って・・・コワイ!
2010/04/16
星落秋風五丈原
面の持つ怨念によって村内に死者が急増し、社に封印されたという伝説を持つ「凶笑之面」。その由来を調査して欲しいとの依頼が蓮丈那智の研究室に届く。差し出し人は業界でも悪名高い骨董商の安久津圭吾。不可解な思いを抱きつつも長野に赴き調査を始めた矢先安久津は死体となって発見される。果たして面の呪いなのか?写真だけが残された喜人面の実物はどこに?最新の民俗学を大胆に取り入れ日本人の根源をえぐり出す民俗学ミステリー。
2003/03/28
感想・レビューをもっと見る