左手首 (新潮エンターテインメント倶楽部SS)
左手首 (新潮エンターテインメント倶楽部SS) / 感想・レビュー
ミーコ
黒川さんだけに期待してたのですが・・・ 何でしょう いつもの様に引き込まれる事なく、どのお話も終わってしまった感じ… 欲に走らず地道に歩むのが1番 と言う事なのかな?
2015/09/04
そうたそ
★★★☆☆ なんだかものすごく空しい気持ちになる。各話の主人公は別に正義に走っているわけでもなく、むしろ法に反するようなことをしているわけであるが、何だろう、ラストで感じるこの空虚感は。目先の利益に目が眩んだばかりに酷い目にあうことになる弱者たち。弱者がどれだけ足掻こうとも、抗おうとも、強者には決して勝つことのない裏社会の節理をまざまざと見せつけられたような気になる。各々が全うな人生をおくっていれば、いや全うでなくとも、せめて悪知恵を働かせなければ痛い目にあわずに済んだのではあるが。
2013/10/18
夏子
ふとした弾みや軽い気持で犯罪を犯してしまい、当たり前だけれども隠し通せるはずもなく、最後には破滅が待っているその顛末を描いた短編集。どれ一つとして救いがなく、普通に警察に逮捕されるラストはヤクザに捕まってしまうよりはまだマシな気がしてしまう。
2016/04/28
tetsujin
黒川作品は長編の方が好き
2017/04/04
sumjin
賭場を襲いやくざに追われる「内会(ないがい)」、箕面の豪邸に忍び込むが結局...「徒花(あだばな)」、美人局に失敗し相手を殺してしまう「左手首」、違法投棄をネタに産廃処理会社を強請ろうとして逆にやくざに脅される「淡雪」、株で騙そうとした女に逆に騙され斉州島に逃げる「帳尻」、保険会社員と結託して事故保険金で儲けていたが、社員を殺してしまった男「解体」、警察官に化けて違法賭博場をがさ入れし売上を掠め取っていたが大きな山を踏もうと計画「冬桜」。いずれも、欲かいたら何事もうまくいきまへん、というお話。
2011/09/03
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