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ストックホルムの密使 (新潮ミステリー倶楽部)

ストックホルムの密使 (新潮ミステリー倶楽部)

ストックホルムの密使 (新潮ミステリー倶楽部)

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
1994-10-01
ISBN
9784106027352
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ストックホルムの密使 (新潮ミステリー倶楽部) / 感想・レビュー

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クリママ

第二次世界大戦三部作第三部。日本の終戦工作、ドイツ降伏後のヨーロッパ、そして、アメリカの原子爆弾の使用とソ連の対日参戦が迫っていることを伝えるべくストックホルムから日本へ向かう二人の密使。少しでも日本を助けたいとスウェーデン駐在武官が送り続ける重要な情報がなぜ東京で無視されるのか。大戦末期の歴史は分かっているだけに、熱くなり悲しくなり読み進める。原爆実験成功を知る物理学者の戦後世界への憂い、一部から登場する若き海軍省文官の苦悩。これは冒険小説と思いつつも、考え続けていかなければならないことがたくさんある。

2015/09/20

ケンメイ

★5 戦争3部作の最終版。最高に面白かった。日本の首脳部が降伏に至った経緯は全てが事実であるかのようにリアルで緊張感満載でした。

2016/03/16

Yoshihiko Nakade

祖国存続の為に努力を続ける者、祖国をなくしながら恩義の為に尽くそうとする者が絡み合うドラマ・・・前作の「エトロフ発緊急電」からさらにスケールが大きくなり、魅力的な人物が多く登場する。 また、前作、前々作の登場人物の役割もうまくはまっているところは作者ならではだと思う。「エトロフ発緊急電」で択捉島にまで行った磯田曹長の最後には泣けた。順序は逆になってしまったが「ベルリン飛行指令」も読まねば!!

2013/01/26

元吉

★★★★★ 主人公は森四郎なんだろうけど佐々木氏の太平洋戦争三部作に絡む海軍文官・山脇順三の目を通した大日本帝国の興亡記だと思う。 小説が面白いかどうかは自己投影できるかだが、森四郎と山脇順三の2人にアバタできた。 欧州、東京で起きていることが双方の立場で読めるのも良い。現実的にストックホルムからベルンに移動することや空路でシベリアを横切るのは荒唐無稽かも知れない 。 でも現実はもっと素晴らしい。重要な役割を担う駐在武官の妻・静子のモデルとなった小野寺百合子さんは帰国後に「ムーミン」の翻訳を手掛けた

2011/06/25

k-umi(くみ)

面白かった。後半の大陸横断ははらはらしっぱなし。かなり長い話なので読むのに時間がかかってしまったけれど読んで良かった。

2018/05/06

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