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海は涸いていた (新潮ミステリー倶楽部)

海は涸いていた (新潮ミステリー倶楽部)

海は涸いていた (新潮ミステリー倶楽部)

作家
白川道
出版社
新潮社
発売日
1996-01-01
ISBN
9784106027437
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海は涸いていた (新潮ミステリー倶楽部) / 感想・レビュー

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はつばあば

この本に浸っている間、いっぱい書きたい事が浮かんでいたけれど、読了した今、痺れる!シビレタ!の一言。勝負師ならではの文章と切れがいい。切なくて哀しくて・・ダチ公は兄弟より大切な者。でも継父の血を受けた妹は更に愛おしい。自分に流れる血をもって妹を守る。白川さん、遅まきながらファンになりました。ロマンチストでギャンブル好き(お顔の方はうちの爺様の方が品があるけれど^_^;)。この方の云わしめる、夢をみることと祈ることで「これから死ぬことが始まる生もある」とハける言葉が良い。もっと白川さんの本を探してみます

2015/10/24

ぴ〜る

「夢見ることと祈ること、この二つを持ち続けるかぎり人間として生きて行ける」生きているのにそれすら持ち続けられない運命…これから生きることが始まる生と、これから死ぬことが始まる生。自分の生が死ぬことへの始まりだと知った時の生き様…。読んでいてもとてもせつなくなった。子供の頃の逃げ道のない人生から抜け出せない事への苦しさ…私にもほんの少しだけどわかる。それでも生きていれば笑える日がくると信じ続けている。哲郎にもそんな日がきてほしかった。

2015/11/03

lefty58

良かった。面白かった。感動した。少し予想された結末だったし、ストレート勝負の展開だったが、それでも感涙してしまった。脇役ではあるが、茅野の存在感がいい味を出していたし、佐古をはじめ他のキャラも立っていた。白川道の作品は多く読んだが、これは秀作。

2014/01/21

たに

★5 都内に高級クラブを所有する伊勢商事社長、伊勢孝昭36歳、彼には殺人の前科があったが、事件は迷宮入りしていた。しかし、孤児院時代の親友が犯した新たな殺人がその過去を呼び起こし、警視庁 佐古警部に迫られていた。そんな折、伊勢はヤクザ同士の抗争に巻き込まれ…天才音楽家の妹と友人を同時に守る為、伊勢は最後の賭けに出た。 ハードボイルドの王道を行く、これぞ白川道という一冊だった。もう新刊を読めないのが心より寂しい。最後は予想出来たが、救われる道も見てみたかった。馨は幸せになれたのだろうか。

2017/02/11

水浅葱

悲しいのに、読後感は晴れやか。芳賀(伊勢)の生き方に胸が締め付けられる。佐古が西地に言ったセリフにグッときた。

2010/03/15

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